人間開発報告書2014

「人々が進歩し続けるために:脆弱を脱し強靭な社会をつくる」


2014年7月24日 日本時間 14:00 発表

世界では毎年2億人以上もが自然災害の影響を被り、その大半は開発途上国に暮らしている。紛争や迫害によって居住地を追われた人々の数は2012年末時点で4500万に達し、この18年間で最悪の水準にある。先進工業国でも経済の後退によって社会の前進が脅かされている。そしてグローバル化が、数々の恩恵をもたらす一方で、新たな脆弱性も引き起こしている。1つの地域で発生したショックが、たちまち世界中に広がって人々の生活に打撃を及ぼすようになっている。

本書「人間開発報告書2014」では、人々の選択肢を広げることと人間開発の成果を維持すること、その両方の必要性に焦点を合わせる。本報告書は、なおも残っている脆弱性を特定したうえで、強靱性を構築し、金融危機や自然災害など、さまざまなショックに対する人々の対応能力を高めることの重要性を強調する。

人生において脆弱性を感じることは誰にもあるはずだが、一部の個人や集団は構造的な不利の下に置かれている。世界では現在、保健・教育・生活水準のうち2つ以上に欠乏を抱えた人々、すなわち多次元貧困人口がほぼ15億人いる。また、社会的な後退が起これば貧困に逆戻りする脆弱性を抱えている人々も8億近くに及ぶ。本報告書は、最もリスクにさらされている人々と、脆弱性を引き起こしている大きな要因に焦点を合わせる。社会的排除、社会的地位、社会サービスの不足など、脆弱性の構造的原因を分析し、個人の生涯の段階によって異なる脆弱性に目を向ける。

危険やショックの発生は避けられないが、人間開発に悪影響が及ぶことを防ぐための対策は取れる。本報告書は、適切な政策と社会的一体性に対するコミットメントの強化によって、大半のショックや障害は克服できることを示す。多くの場合、早期発見の仕組みと中程度の速やかな投資によって、脆弱性の削減と強靱性の構築を大きく進めることができる。脆弱性と強靱性を分析に含めないかぎり、人間開発のアプローチは不完全である。脆弱な集団を特定して的を合わせること、不平等を削減すること、構造的な脆弱性を解消することが、世代を超えて人間開発を力強く持続させるうえで必須となる。

<ヘレン・クラーク総裁スピーチ原稿>

<人間開発報告書2014 発表時のプレスリリース(日本語)>
  

<人間開発報告書2014 発表時の関連資料(日本語)>

<人間開発報告書2014 関連リンク(英語)>

<人間開発報告書の関連ページ(日本語、英語)>

 

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