アジア太平洋人間開発報告書

 2016年に発刊された アジア太平洋人間開発報告書

『アジア太平洋人間開発報告書』について

過去 25 年間にわたり、人間開発の理念は国際開発に関する議 論に影響を及ぼしてきた。人間開発はまさに人間を中心に据え ることで、幸福を追求するための各種の政策や思想、行動に示 唆を与えている。

現在の開発課題をよりよく理解し、新しいアイデアや解決策に 脚光を当てるため、国連開発計画(UNDP)はグローバル版、 地域版、そして国別の人間開発報告書を発行している。『アジア 太平洋人間開発報告書』は、UNDP アジア太平洋局の代表的刊 行物である。報告書はこの地域に共通の関心事項に焦点を当て、 各国と地域全体での対応を要する課題に取り組み、学びと知識 の共有を促す内容となっている。

報告書のテーマは、UNDP 内外の主要ステークホルダーとの協 議を含む地域的な参加型プロセスを通じて策定される。報告書 の概念と構造は、各種国連機関からなる技術諮問グループが提示する指針に基づき決定される。報告書作成の各段階では、政 府や民間セクター、学界、市民社会、メディアとのマルチステー クホルダー協議も行われる。 報告書の主な執筆者となる UNDP 職員の中核グループは、内部 分析に加え、著名な専門家が作成した技術背景報告書を参考に 起草を行う。

報告書の素案は UNDP 本部とアジア太平洋地域の 国事務所、技術諮問グループのメンバー、各専門分野の読者グ ループ、UNDP の地域広報担当チームに回覧し、コメントと フィードバックを募集する。この査読プロセスは、品質保証に 不可欠であるだけでなく、報告書のメッセージを強化すること にも役立つ。 この報告書はアジア太平洋地域の人々が対話を促進し、力を合 わせて人間開発を加速し、全世界にそのメッセージを訴えかけ るためのツールである。

アジア太平洋人間開発報告書2016
未来を創る:人口構成の変化を人間開発の原動力に

諸国家の真の資産は人間である。人間開発が歩む道のりは、国民がどのような機会を有し、どのような選択を行うかによって決定される。世界人口の半分が暮らすアジア太平洋地域ほど、このことが当てはまる地域はない。アジア太平洋地域の将来は、世界の将来を決定づけるといっても過言ではないだろう。その人口の規模に加え、アジア太平洋地域は歴史的な人口構成の過渡期を迎えている。すべての国で若年世代、高齢世代、現役世代の割合の変化が始まっているのである。この変化は、これまでの人間開発の成果を土台としつつ、これをさらに進める役割も果たす。それを最大限活用するには、人々が健康で、教育を受け、生産的で、しかも人生のあらゆる段階で幸福を享受できることが必要である。

今回の『アジア太平洋人間開発報告書』では、人口構成の変化を人間開発という視点から検討する。そして、来るべき「人口変化がもたらす機会」と、大規模な「人口の恩恵」の可能性について考察する。歴史的なスピードで人口構成が激変しつつあり、しかもそれが永久には続かないことに鑑み、本報告書はアジア太平洋地域の諸国に対し、持続可能な開発目標(SDGs)を達成するための潜在的な機会と課題を把握するよう強く訴えている。人口構成のパターンを包摂的な方向へと導き、将来世代にわたってすべての人々に利益をもたらせるよう、賢明な政策選択を行う時が来たといえる。

アジア人間開発報告書(英語)
アジア人間開発報告書(日本語概要)

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