UNDPの財源

国連開発計画(UNDP)に対する拠出金は年間およそ50億米ドルに上り、国連開発システムに対する拠出額全体の約5分の1を占めています。この拠出はコア資金(別称「通常資金」)またはノン・コア資金(その他の資金)の形で行われています。

Funding Channels

 

 

1. コア資金


コア資金は、世界の最貧国に対するUNDPの支援の要となるものです。UNDPは2014年、コア・プログラム資金の90%を低所得国に、74%を後発開発途上国(LDCs)に配分しています。コア資金から中所得国に1ドルが投資されるごとに、UNDPは他の資金源から25ドルを拠出しています。

この資金により、私たちは迅速かつ柔軟に危機に対応できるのです。2014年には、コア資金が西アフリカでのエボラ対策支援に用いられ、感染国の対応要員に対する給与支給に役立ちました。コア資金は、UNDPが達成した高水準の効率と品質保証、透明性の裏づけとなっています。UNDPは2014年、国際援助透明性インデックスで、世界で最も透明性が高い機関と評価されました。

コア資金は、UNDPの主導のもと、全世界で国連活動を調整する「国連常駐調整官」システムの基盤も支えています。2014年には、56か国が計7億9300万ドルのコア資金を拠出しました。

UNDPコア資金への最大拠出国について、詳細(英語)はこちらから。

2. テーマ別資金


テーマ別基金は、UNDPがテーマ別の戦略計画で示した目標を達成するために活用されるプール資金です。テーマ別基金には、成果主義に基づく管理を支援する監視・報告メカニズムが備わっています。

テーマ別資金によって、UNDPは、各国のニーズにより効果的に対応する柔軟性を発揮できます。また、中長期的な計画策定や持続可能性、取引費用の節減にも役立っています。

テーマ別資金ウィンドウについて、詳細(英語)はこちらから。

3. 使用目的指定資金


特定のプログラムとプロジェクトに使途を限定された使用目的指定資金は、グローバル、地域および(最も一般的に)国レベルで割り当てられます。

各国政府は自国で実施されるUNDPのプログラムまたはプロジェクトに資金を拠出できますが、この取決めは「政府費用分担」と呼ばれています。こうした国内資金は、国家開発計画とUNDPの戦略計画の両方に合致する開発プロジェクトに活用されます。

4. 国連プール資金


ドナーは特定のプロジェクトまたはプログラムを支援するため、資金をプールすることがあります。国連には、事務総長が管理するもの(国連人道問題調整事務所(OCHA)の中央緊急対応基金など)から、UNDPが管理するマルチ・ドナー信託基金(MDTF)合同事業(JP)に至るまで、多くのプール資金があります。UNDPは、プール資金の設計、管理、運用面で役割を担っています。

UNDPは、その倫理的責任を果たすため、利益相反の発生防止を目的にプール資金の管理と運用の役割を分離するメカニズムを設けています。UNDPマルチ・パートナー信託基金(MPTF)事務所は、プール資金の設計と管理を取り扱う専門部署です。

UNDPは資金運用費として、MPTF事務所が管理するMDTFとJPが支出した資金のうち、平均でその3分の1程度を受け取っています。

5. 垂直型基金


垂直型基金は、注目度の高い単一争点のアドボカシー・キャンペーンによって調達される基金で、特定の開発課題に取り組むために創設されました。これらの多くは世界銀行が管理しています。資金供与先と配分基準は、独立した事務局の支援を受けながら、各基金の理事会または運営委員会が決定を下します。
UNDPと協力関係にある主な垂直型基金は、下記のとおりです。

グローバルファンド
UNDPは2003年以来、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)と連携し、この種の資金の受け入れと管理能力が限られている国で、プログラムを支援しています。

地球環境ファシリティ(GEF)
地球環境ファシリティ(GEF)は、地球環境問題を専門とする垂直型基金です。UNDPは1992年以来、GEFの実施機関として、各国によるGEF資金の確保と、地球環境関連の責務の履行を支援しています。UNDPは各国に対し、適格性評価、プログラム策定、協調融資の動員、実施監督および知識と成果の管理に関する援助を含む統合的な技術サービスを提供しています。

モントリオール議定書実施のための多国間基金
多国間基金は、第2回モントリオール議定書締約国会合で設立され、1991年に活動を開始しました。UNDPは基金の実施機関として、投資プロジェクトや、開発課題へのアプローチをテストする実証プロジェクトを支援するとともに、技術援助の提供と実現性評価を実施しています。