資金ウィンドウ


国連開発計画(UNDP)が新たに設けた「資金ウィンドウ」は、UNDPとパートナーが共通の目標のもとに連携し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた国別の取組みを支援できるようにするための柔軟なプール資金メカニズムです。資金ウィンドウは、下記のテーマ別に構成されています。

持続可能な開発と貧困の根絶
所得格差とジェンダーの不平等の解決をめざす包摂的開発の推進を目的に、雇用と生計確保の機会を促進することにより、貧困や移住、避難の原因を特定し、環境配慮型開発に向けた財源と長期的解決策を提示します。サブウィンドウには、1) 開発計画と包摂的で持続可能な成長2) 生計と雇用3) 環境と自然資本があります。

気候変動と防災
ジェンダーに配慮した包括的危機管理プログラムによって、各国の気候変動の緩和、適応能力を高め、災害リスクを低減し、効率的かつ持続可能な形でエネルギーを利用できる能力を構築するために創設されました。サブウィンドウとしては、グローバルな最重要イニシアティブに呼応する形で、1) 気候変動-「ゼロ・カーボン開発を目指して」 2) 防災-「5-10-50」が設けられています。

平和で包摂的な社会のためのガバナンス
民主的ガバナンス制度を推進し、紛争分析と紛争予防への投資を育成するとともに、HIVに対する脆弱性を低減し、その社会と経済への悪影響を緩和する国別、地域別の取り組みを支援するために開発されました。サブウィンドウとして、1) 平和と開発のための民主的ガバナンス 2) 紛争予防 3) HIV、保健と開発が設けられています。

危機と復興への開発面の緊急対応
早期対応と復興を支援するために創設されました。UNDPの専門分野での迅速かつ標準化された対応が含まれます。たとえば、生計の立て直しと急速な社会経済的復興、最低限の政府機能の復旧、復興評価・計画・調整の強化、早期復興に向けた国連システム調整などです。

ジェンダー:各種ウィンドウを通じて供与される資金の15%以上はジェンダー固有の活動に用いられます。これは、女性のエンパワーメントとジェンダーの平等推進が主要課題として扱われるようにするためです。この決定は、ジェンダーに関するテーマ別信託基金(TTF)が、ジェンダーへの配慮を単独のテーマ内に閉じ込めてしまう危険性を孕んでいたという経験から得た教訓に基づき、下されたものです。ジェンダーは現在、すべての資金ウィンドウに取り込まれています。

どの資金ウィンドウについても、プログラム国は、国別プログラム文書にしたがって国内優先課題を支援する形で、より柔軟に資金調達できるという恩恵を受けることになります。パートナーは、資金のプールと取引費用の低下による恩恵を受ける一方、UNDPは柔軟性を高め、対象国のニーズと優先課題により効果的に対応できるようになります。

パートナーは使用目的を指定しないまま、いずれか1つまたは複数の資金ウィンドウに拠出を行うことにより、柔軟性を最大限に高めることもできれば、特定の「サブウィンドウ」のテーマ、または、資金ウィンドウまたはサブウィンドウのレベルで特定の地域または国に使用目的を限定する形で、資金を拠出することもできます。

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