国際保健とHIV

HIV感染者は全世界で3400万人に上ります。新規のHIV感染件数は2001年から2011年にかけ、20%減少したものの、HIVへの対策は依然としてその蔓延に追いつけていません。2011年には、250万人が新たにHIVに感染し、170万人がエイズ関連の原因で死亡しました。国連開発計画(UNDP)は、保健部門以外での対策も健康状態の改善に大きく貢献しうるとの認識のもと、各国との協力により、開発的側面からHIVと健康の把握と、これへの対応に努めています。

私たちの目標

UNDPは各国に対する支援を通じて、HIVへの関心を国家計画、ジェンダー平等、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取り組みに統合し、HIVに対する脆弱性を軽減し、各国の対応のガバナンスと調整を強化できる人権、立法面の環境を整備することを目指しています。また、世界エイズ・結核・マラリア対策基金からの資金拠出による取り組みを含め、複合的、多角的かつ部門横断的な基金やプログラムの実施を強化することを目標としています。

これまでの実績

UNDPは2003年以来、世界エイズ・結核・マラリア対策基金から約27億ドルの資金提供を受け、40か国以上で大規模なプログラムを支援していますが、この受益者は数百万人に上っています。more

開発ストーリー

  • UNDP、ジカウイルスの対応へ

    UNDPは、蚊を媒介として感染するジカウイルスと関連があると疑われる小頭症とその他の深刻な神経障害の発生に対して、世界保健機関(WHO)が主導する国際的な対応策に参加する体制を整えました。続きを見る 

  • UNDP、世界の公衆衛生専門家とともにUHCに関する優先課題を検討

    公平で効率的で持続可能なユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現-これが今週バンコクで開催された主要グローバル公衆衛生会議に参集した専門家たちの検討項目でした。 続きを見る 

  • 結核、マラリア、顧みられない熱帯病の根絶を目指して

    みなさんは「顧みられない熱帯病 (NTDs: Neglected Tropical Diseases)」をご存知でしょうか。NTDsとは、熱帯・亜熱帯地域を中心に世界149か国で蔓延している疾患群のことで、世界保健機関は現在17の疾患群をNTDsとして認定しています。続きを見る 

  • ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)への道筋

    第70回国連総会期間中の9月28日、ニューヨークにて、日本政府はフランス、リベリア、タイ、セネガルの各国政府、世界保健機関、世界銀行、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)と共に「UHCへの道筋~ポスト2015期の開発における公平な国際保健と人間の安全保障の推進」をテーマにした保健イベントを開催しました。続きを見る 

  • HIV患者1人当たりの治療費、年間100米ドル以下を実現

    UNDPは、調達しているHIV治療薬の大幅な値下げを実現しました。結果、赤道ギニア、ハイチ、マリ、南スーダン、ザンビア、ジンバブエでは、最も一般的な治療費用が1人当たり年間100米ドルと、かつてない水準にまで低下しています。UNDPはこの価格引き下げにより、2500万米ドルの経費を削減し、さらに25万人の命を救うHIV治療のために使われます。続きを見る 

  • HIV/エイズと共に生きる人々の生活改善―太平洋地域

    J がHIVの感染を知ったのは、妊婦健診で診療所を訪れたときのことでした。Jはフィージーの村に帰り、自分の母親にそのことを話しました。するとHIV/エイズを恥とみなす母親は娘を拒絶し、Jはやがてそれまで暮らしていたコミュニティからも、自分の家からも出ていかなければなりませんでした。遠く離れたいとこの家に身を寄せたものの、恥ずかしさと絶望に打ちひしがれて、周囲の人の目に怯えるようになり、医療従事者を寄せつけなくなりました。 続きを見る 

  • UNDP、新たな報告書で視覚障がい者の「情報と知識への平等なアクセス」を提唱

    UNDPと世界盲人連合アジア太平洋地域協議会(WBUAP)はこのたび、新たな報告書を発表し、視覚障がい者及び印刷物の利用に障がいのある人々の知る権利の実現を、開発優先課題としてさらに重視するよう訴えました続きを見る