ボランティアが支えるラオスのコミュニティラジオ局


小学校の教師、モウダーラ・ケオンフェウンさんは、今日も学校での授業が終わると、ラジオ局に向かいました。彼女は毎日、ボランティアのアナウンサーとして、4万5000人の地元リスナーに向かって、基礎教育の番組を放送するのです。「私は、人々に教育の大切さを知ってほしいのです。私の学校でも、多くの優秀な子どもたちが、タイでの単純作業の賃金労働に就くために学校をやめてしまいました」と彼女は話します。教育が足りず、情報にもアクセスできないために、何世代にもわたって貧困に苦しむ家庭が多いという現実は、ラオスの国家的な課題なのです。その原因のひとつに、ラオスの63%の人々が地方の村落に暮らしていることがあります。基本的な保健サービスにアクセスできず、インフラなども整備されていない地方コミュニティがたくさんあります。

ラオス情報省と国連開発計画(UNDP)は、オックスファムと協力して、これらの村落コミュニティにラジオによる情報提供を支援するプロジェクトを行っています。特にこのラジオが狙っているのは、中央の情報が届きにくい先住民や女性への情報提供です。4つの県に7つあるコミュニティラジオ局は、ボランティアによって運営されています。8つの言語に対応し、地元のニュースや公共サービスのお知らせなど、人々の生活に直結する地元密着型の情報が放送されています。

ラジオ局を運営するボランティアは、放送技術や番組制作などのスキルを向上させるとともに、放送機器の管理なども行っています。「ラジオ番組を聞くようになって、コミュニティは変わりました。特に女性が変わったと思います。コミュニティラジオで働くことで地域の人々を力づけることができて本当にうれしく思います」と、ラジオ局を運営するボランティアのカームラさんは話します。

 

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