25周年を迎えたTICADですが、来年2019年にはTICAD7 (於 横浜)を控えます。TICAD7に向けて、様々なステークホルダーとの会話を始めるきっかけ、そしてギアアップを目的としてAFRI CONVERSEを企画しました。毎月最終週の金曜に国連大学本部ビルにて開催予定です。 Photo: Chika Kondoh/UNDP Tokyo

 

アフリカ開発会議(Tokyo International Conference on African Development、略称TICAD)は今年25周年の節目を迎え、来年は7回目の本会議が横浜で開催されます。この度、UNDP駐日代表事務所はTICADのこれまでの功績と価値について再確認するため、対話型イベント・シリーズ「AFRI CONVERSE」を立ち上げ、その第1回目を2018年6月29日(金)に開催しました。

当日は、日本政府、アフリカ外交団、企業、国際機関、NGO、教育機関、アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)の学生なども加わり、100人以上の参加者による議論が行われました。

参加者はTICADがアフリカの「オーナーシップ (自助努力) 」と国際社会の「パートナーシップ (協調) 」という2つの原則に基いて開催され、アフリカ開発における主要な政策協議の場としての位置づけを強めてきていると評価しました。特に、TICADがアフリカ開発における課題の変化に柔軟に対応している点と、近年では日本とアフリカのビジネス関係者の参加が目立つなど参加者が多様化してきている点が評価されました。

また、TICADはアフリカ開発における議題設定の役割を果たしており、世界・地域・二国間でのアフリカ開発の議論において大きな貢献をしているとの意見があがりました。

TICADは誕生当時から、多様な関係者を巻き込み、開かれた議論の場として発展してきました。1993年に東京で開催され1,000人が集まったTICAD1以後、TICADはアフリカ開発における主要な協議の場として成長し、2016年にケニアで開催されたTICAD6には14,000人が参加しました。

紀谷昌彦氏(外務省中東アフリカ局アフリカ部国際協力局参事官・TICAD担当大使)から「AFRI CONVERSEは“私たちがTICADに何を望むのか”を共に考える貴重な機会を提供してくれます」と発言をいただきました。

また、市民ネットワークfor TICADの代表を務める稲場雅紀氏からは、「ここにいる私たちは皆TICADが“素晴らしい”と知っている。この場ではTICADを如何にして“より素晴らしい”ものにするのか話し合いましょう」と呼びかけられました。

TICAD6では日本企業とアフリカ関係者の間で73の取引合意が形成されたことを受け、企業の参加者からは、アフリカでのビジネス進出をより深めていきたいという強い関心が示され、ABEイニシアティブの学生も賛同しました。

小松原茂樹 UNDPアフリカ局TICADプログラムアドバイザーと近藤哲生UNDP駐日代表が第1回AFRI CONVERSEのホストを務めました。 Photo: Hideyuki Mohr/UNDP Tokyo

 

アフリカ人の参加者からは、才能を持った若者の相互交流を促進するため、日本人の若手プロフェッショナルをアフリカにおいて積極的に活用していくことが重要であるとコメントがありました。特に化学・技術・工学・数学分野はニーズが高く、可能性がある分野ではないかと指摘されました。

将来的に日本とアフリカの更なる協力が求められる分野として、中小企業・起業家育成、インフォーマルセクター、貿易促進、市場へのアクセス、農業、都市化、気候変動、観光業、スポーツ・文化交流、南南・三角協力、などが挙げられました。

こうした分野での協力を行うに際しては、複数年に及ぶ日本からの支援実績があるアフリカの様々なCenter of Excellenceが大きな役割を果たせるだろうとの意見もありました。

さらに、アフリカにおいてM-PESA(モバイル送金サービス)等に代表されるスマートで実用的な技術の広がりを踏まえ、アフリカへ進出することによって、日本のビジネスモデルに対しても新たな気付きがある点が参加者の間で認識されました。科学分野における若手人材の交流を促進することで、ビジネスにおける相互関係もより一層発展していくだろう、との意見がありました。

イベントの最後には、日本とアフリカの市民社会が有するネットワークと多様なメディアを通じてTICADに対するアドボカシーをより一層強化していく必要があると発言があり、大盛会の第1回AFRI COVERSEが閉会となりました。


AFRI CONVERSEは、毎月末の金曜日(プレミアムフライデー) の18:00~19:30に国連大学ビルにて開催していく予定です。

今後のスケジュールとゲスト・スピーカー(予定)は以下をご参照ください。

2018年7月27日(金) AFRI CONVERSE #02
  • ピエール・ゼンゲ | アフリカ外交団TICAD委員会議長・カメルーン大使
  • ABEイニシアティブ学生
2018年8月2日(木)【AFRI CONVERSE 特別編】
  • イブラヒム・マヤキ | NEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ計画調整庁)長官
2018年8月31日(金) AFRI CONVERSE #03
  • 武内進一 | 東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター長・教授
  • 高橋基樹 | 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科教授

お問い合わせ:
  • 近藤千華 | TICAD 連携専門官 / 国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所
  • Email: chika.kondoh(at)undp.org or registry.jp(at)undp.org

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