【資生堂】バングラデシュの農村女性の暮らしと生計を向上

 バングラデシュでの啓発ワークショップの様子 Photo: Shiseido

株式会社資生堂
健康と美容の生活習慣改善活動で、バングラデシュの農村女性の健康と衛生を改善し、雇用を創出
(2015年9月参加)

2010年、日本企業としてはいち早く「女性のエンパワメント原則」(Women’s Empowerment Principles)に署名をした資生堂は、バングラデシュの農村女性の衛生、栄養、健康を改善し、現地のニーズに応えたスキンケア商品を提供する取り組みを進めています。この取り組みで、地方のコミュニティに住む4万人の低所得層の女性の衛生、栄養、健康の改善が見込まれるとともに、現地女性の雇用創出も期待されています。

2011年に、国際協力機構(JICA)の支援を受けて資生堂が実施した現地調査では、農村女性にも化粧品を使いたいという要望があるということ、また、農村女性が入手可能な化粧品は高価すぎたり、宗教的なニーズに対応していないものも多く、化粧品の使用効果が得られる正しい使い方も指導されていない状況が判明しました。さらに、砂糖、塩、油を過剰に摂取しがちな現地の食生活はこれらの女性たち、その家族の健康にも影響を与えていました。手をしっかり洗うという単純な習慣がないために、病気になったり、スキンケア商品の効果が適切に現れなかったりという状況が見られたのです。

また、この現地調査では、当時、性別による格差をなくすための政府のプログラムが実施されていたにも関わらず、女性が外で働くことを良く思わない習慣、重要な事項の決定権は男性が握っているという状況が、依然として農村部には残っていることも明らかになりました。

この結果を受けて、資生堂は、バングラデシュの女性の美容、そして宗教的なニーズに応えた手頃な価格の「Les DIVAS」というスキンケア商品(洗顔料2.57、保湿ジェル1.93、日やけ止め2.57米ドル)を開発しました。また、女性に研修を行い、平均月間世帯収入が$128~256程度の16の村で、これらの女性が主導する啓発ワークショップを開催しました。

2014年に開催したワークショップにはのべ2万7000人以上の女性が参加し、結果として、そのうち1万7000人が調理で使う砂糖、塩、油の量を減らし、1万6000人がタオルやシーツをより頻繁に洗うようになり、1万9600人が手や顔を清潔に保つようになったとの結果が出ています。また、このワークショップを開催することによって、「Les DIVAS」の流通が拡大することも見込まれます。資生堂は2017年までに2000人以上の女性がこのスキンケア商品を購入すると予測しています。

栄養と衛生の習慣を、日々のスキンケア、そして家族の健康とつなげることによって、美しく健康でありたいという女性の願いに応える資生堂のこの取り組みは、現地パートナーであるJITAバングラデシュと協力して実施されています。JITAバングラデシュは、国際協力NGOであるケア・インターナショナルとダノン・コミュニティーズによって運営されている社会的企業で、同社のネットワークに所属する現地の女性が資生堂のスキンケア商品の販売を担っています。

※資生堂のバングラデシュでの取り組みに関するビデオ”JITA Shiseido Women Empowerment Initiative in Bangladesh”(英語)はこちらをご覧ください。

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