南南協力

 
気候変動適応および災害リスク管理に関する大洋州・カリブ海小島嶼国の南南協力プロジェクトの様子

南南協力・三角協力とは
南南協力(SSC: South-South Cooperation)とは、「南(途上国)」の国・地域同士が政治、経済、社会、文化、環境、技術などの分野において、幅広い枠組みのなかで協力することを指します。2つ以上の国・地域が開発についての知識、技術、資源や南南協力の専門知識の共有により、互いに開発目標を達成することを目指します。近年では、開発途上国間での貿易、対外直接投資(FDI)、地域統合、技術移転など、多様な形態で南南協力が行われています。
三角協力(TC: Triangular Cooperation)とは、南南協力のイニシアティブを伝統的ドナー国(先進国)や国際機関が資金、トレーニング、マネージメント、技術設備などの様々な形でサポートすることを指します。

南南協力の目的とそのメリット

【目的】  
途上国の創造性を高めることにより、途上国が自立して開発問題に対する解決策を見つけられるようになる
知識や経験、技術などを共有することで途上国間での自助努力が生まれる
開発問題を特定・分析する能力を高め、解決のための戦略作りに取り組む
援助資源の運用の有効性を改善することで、国際開発協力の質と量を高める
 開発需要に沿った技術の適応・吸収をさらに効率よく行うため、現存する技術能力を高める
途上国間でのコミュニケーション促進により知識と経験を共有し、途上国間で共通する開発問題への新しい解決策を見つけられるようになる
災害などの危機の影響を受けやすい後発開発途上国、内陸開発途上国、小島嶼開発途上国の問題と需要を把握し、対策をたてる
途上国がさらなる国際経済活動と国際開発に取り組む
   
 【メリット】  
南南協力には、援助資源の拡大や、地域協力の活性化、途上国のオーナーシップの増大、また歴史的・文化的背景や自然環境・ 経済事情の類似した国同士の協力から得られる効率性の高さ、途上国の能力開発への貢献、持続的開発への貢献など、様々なメリットがあります。


南南協力とUNDP
南南協力は過去10年間でめまぐるしく発展し、多くの国でミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けて貢献してきました。途上国開発における専門家、知識や経験および開発のための政策は、他の途上国開発に一番適した見本となるため、「南」の活性化で得られたイノベーション、知識、開発問題への解決策は、さらなる開発へと繋がっていくでしょう。国連開発計画(UNDP)では、MDGs達成のために加盟国をはじめ、国連システム、民間セクターや他の南南協力従事者を支援しています。また、UNDPが世界各国で活動していることを活かし、世界中で途上国間同士での知識・経験交換を促進しています。

国連南南協力室、国連南南協力室の役割

南南協力支援のための枠組み

国連南南協力室での南南協力・三角協力への取り組み

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国連南南協力室
1974年の国連総会にて「南南協力特別ユニット」を設立することが決定され、1978年の国連TCDC会合にて採択されたブエノスアイレス行動計画(BAPA)により、南南協力ハイレベル委員会の事務局機能が南南協力特別ユニットに与えられました。主な目的は、地球規模及び国連システム内での南南協力及び三角協力に関する啓発、促進、支援です。また、2012年9月の国連決議により名称が南南協力特別ユニットから国連南南協力室に変更されました(詳細は こちら (英語))。