「災害リスクを考慮した持続可能な開発を」-第3回国連防災世界会議(3月14-18日、仙台市)

2015/02/26

インド南東部オリッサ州。水路をふさぎ洪水を悪化させていた植物を取り除く女性たち。Photo: Prashanth Vishwanathan/UNDP India

第3回国連防災世界会議(WCDRR)の開催がいよいよあと約2週間後に迫りました。WCDRRは、1994年の第1回会合以来、10年に1回ずつ開催される国連主催の会議で、防災・減災のための国際的な防災戦略の策定、実施のためのハイレベルの協議が行われています。国連主催の世界会議には珍しく、第1回が横浜市、2005年の第2回が神戸市と、ともに日本で開催されたのに続き、第3回も3月14日から18日まで仙台市で会合が開催されます。今回のWCDRRには、国連に加盟する約140か国の首脳及び閣僚をはじめ、国際機関の代表、NGO・市民社会団体、民間企業など5000人以上が参加し、2005年に策定された兵庫行動枠組(HFA)の後継となる新たな国際防災の枠組ならびに「仙台宣言(仮称)」が採択される見通しです。

気候変動やその他のさまざまな要因により、人々が災害リスクに晒される機会は近年急速に拡大しており、かつてない課題を世界につきつけています。特に、被害への対応能力が低く、自然災害に見舞われる可能性も高い開発途上国にとってこの課題は深刻で、災害によりこれまでの開発成果が破壊されるのみならず、時には開発が後退し貧困がさらに深く根を下ろす脅威に晒されています。

UNDPは、「リスクを考慮しなければ開発は持続できない」というメッセージを掲げ、気候変動、災害リスク、エネルギーの諸問題を開発課題に統合し、強靭性を高め、リスク削減を考慮した持続可能な開発の実現に向けて各国のパートナーとともに活動しています。2005年以来、UNDPの事業予算における災害リスク削減及び復興に関する支援額は約20億米ドルに上っています。今回のWCDRRでは、UNDPは、ヘレン・クラーク総裁が出席する「災害後の再建:Build Back Better」と「災害リスク・ガバナンス:強靭な社会へ」の2テーマについての閣僚級会合のほか、専門家による多くの作業部会への参加を通じ、防災と開発の未来へ向けてこのメッセージを発信していきます。

WCDRRでは、本会議と並行して300以上のイベントやブース展示が一般も対象に開かれます(WCDRR仙台開催実行委員会)。UNDPも、防災の担い手としての重要性が近年注目されている女性のリーダーシップに焦点を当て、仙台市と共催でパブリック・フォーラム「防災における女性のリーダーシップ」を、3月15日(日)11時半から、同市の仙台エルパークで開催します。防災・復興プロセスの意思決定に女性が参画し実施にも主体的にかかわっていくことは、開発にとっても大きなメリットがあることが報告されています。本イベントでは、ヘレン・クラークUNDP総裁、奥山恵美子仙台市長、有村治子内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)のほか、国内外で防災・復興に取り組む政府、民間企業、NGOからリーダーを招き、経験・知見の共有と今後の可能性について議論を深めます。登壇者には現役の閣僚経験者も含まれ、女性のリーダーシップを体現しつつ、それが防災の現場でどう活かされるべきか等につき、経験に基づいた発表と意見交換が行われる予定です。プログラムについての詳細と申込みについてはこちらを参照ください。

また、3月16日(月)13時から、宮城県陸前高田市コミュニティホールにおいて、陸前高田市、日本障害フォーラム(JDF)と共催してWCDRR関連行事として、「高齢者・障がい者と防災シンポジウム」を開催いたします。UNDP本部より中満泉危機対応局長が出席する予定です。この機会にUNDPの知見を日本内外の皆様と共有するとともに、被災地のまちづくりの取り組みを日本国内関係者の皆様方とともに、世界に発信していきます。プログラム詳細は、こちらをご覧ください。

(報告:UNDP政策・プログラム支援局 防災リエゾン・オフィサー 横田未生)

UNDP Around the world

You are at UNDP Tokyo 代表事務所
Go to UNDPグローバル