シリアの国内避難民の生活支援 UNDPと日本政府等連携

2015/11/13


シリア西部のハマ市は、レバノンからシリア、トルコへと流れるオロンテス川が街の中心部を流れています。シリアが今より平和な時期は、オロンテス川とビザンツ帝国時代に作られた大型水車を一目見ようと、世界中からハマ市に観光客が集まっていました。

現在、ハマ市では紛争地域から逃れてきた国内避難民50万人以上を受け入れています。人口の増加と雨量の減少により、地域の大事な生活用水であるオロンテス川には大きな負担がかかっていました。川に捨てられるごみによって流れは澱み、近隣住民は悪臭被害に悩まされていました。

UNDPは、生計回復・基礎インフラ再建イニシアティブの一環として、40人の清掃チームを編成し、オロンテス川の川岸と周辺のごみを拾い集め、可能な場所では樹木や農作物を植え替えるプロジェクトを実施しました。清掃スタッフは、22人の地元住民と、18人の国内避難民で構成されています。

各スタッフには、月に2万5千シリア・ポンド(150米ドル相当)の賃金が支払われます。「この仕事の賃金のおかげで、家族が必要とする物が買えます。施しを受けるのではなく、賃金を受け取れることが嬉しいです」と、シリア北部のアレッポから避難して、現在は二間のアパートに家族12人で暮らすムカユェスさんは語りました。

清掃チームは小規模ですが、すでに大きい成果を上げています。累計人口15万人の11地区を含む川辺3キロを清掃し、21日間の作業で2万5千キロものごみを集め、川の悪臭は大幅に減りました。このプロジェクトは日本政府のほか、ロシア、ドイツ、フランス、スイス、クウェート政府によって支援されています。

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