世界人道サミット(WHS)、G7伊勢志摩サミットとUNDPの活動

2016/06/24


5月23日、24日にイスタンブールで「世界人道サミット」が開催され、人道活動関係者、開発関係者、平和構築関係者が一堂に会して、世界で多発する人道危機への対処を議論しました。このサミットに、国連開発計画(UNDP)からはヘレン・クラーク総裁および中満泉危機対応局長が参加し、日本政府からは福田康夫元内閣総理大臣が出席しました。クラーク総裁は本会合のスピーチの中で、人道支援活動、開発、平和構築を横断的に横串で貫く斬新な分析、計画、プログラム立案のアプローチが必要であることを訴えました。

さらにUNDPは、日本政府、解決同盟*、国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所、国際協力機構(JICA)と共催し、「人道と開発の連携」をテーマとしたサイドイベントを開催しました。国際機関、NGO、難民受け入れ国、難民支援国等の参加を得て,深刻さを増す難民問題へのこれまでの取組を検証するとともに,今後の展望についての活発な意見交換が行われました。また、連携のモデルケースとして、UNDPがUNHCR等と連携しつつ、ウガンダ・ヨルダン・トルコ・レバノン・イラク・カメルーン・ウクライナ・セルビアで実施しているプロジェクトが紹介されました。

また、5月26日、27日に伊勢志摩でG7首脳会合が開催され、「G7伊勢志摩経済イニシアティブ」を含む「G7伊勢志摩首脳宣言」が発表されました。この宣言の中で合意が示された地球規模課題には、UNDPが取り組む課題が多く含まれています。具体的には、質の高いインフラ投資、女性のエンパワーメント、腐敗対策、テロ・暴力的過激主義対策、難民問題、気候変動、エネルギー、国際保健といった課題に、UNDPはG7を含む国連加盟国と協力して取り組んでいます。

今回のG7サミットは、持続可能な開発目標(SDGs)が国連総会で採択されてから初めてのG7サミットであることから、SDGsの推進についても議論が交わされました。日本政府は、このサミットに先立ち、安倍首相を本部長とする「SDGs推進本部」を立ち上げました。さらに「G7伊勢志摩サミットに向けた我が国の主な貢献策」を発表し、次の3点を柱とした具体的な貢献策を発表しました。

1) 中東地域の安定化の為の協力
2) 国際保健
3) 女性の活躍推進

これらの点において、UNDPは既に多くの活動を実施しています。まずシリアと周辺国を含めた中東地域の安定化の為に、シリアの電力復旧事業等、数多くの活動を実施しています。次に国際保健については、日本政府の拠出により、2013年から5年間、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)、WHO、PATHと の共同で、1)結核、マラリア、顧みられない熱帯病(NTDs: Neglected Tropical Diseases)のための医療薬やワクチン等の研究開発支援プロジェクト 2)途上国が必要とする医薬品・ワクチン・診断薬へのアクセスと供給のための 保健システム強化を目的とした途上国政府の能力強化プロジェクト等の活動を実施しています。そして、女性の活躍推進について、UNDPはジェンダー平等と女性のエンパワーメントの推進を使命の一つとし、日本・UNDPのパートナーシップ基金を通じてタイ深南部における女性の雇用機会向上を支援する等、数多くの活動を実施しています。UNDPは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、G7を含む国連加盟国と協力して取り組んでいきます。

* 解決同盟(Solutions Alliance)とは、2014年4月に立ち上げられた長期化した難民および国内避難民(IDPs)の恒久的解決を目指す新たなイニシアティブ。

 

UNDP Around the world

You are at UNDP Tokyo 代表事務所
Go to UNDPグローバル