「働く」を考える 〜国連開発計画(UNDP)の仕事とキャリア〜 開催報告

2018/01/25

1月18日(木)、「『働く』を考える~国連開発計画(UNDP)の仕事とキャリア~」を開催しました。UNDPで活躍している職員やインターンと共に、高校生から社会人まで約30名の参加者と共に、これからの働き方や、UNDPでのキャリアについて考える場となりました。

※当日の様子は Flickrにてお楽しみ下さい。
 

第1部:プレゼンテーション 「私たちの生き方とUNDPの仕事

第1部では二人のUNDP職員が、「私たちの生き方とUNDPの仕事」というテーマで、プレゼンテーションを行いました。

二瓶直樹 UNDPキルギス共和国事務所 兼 キルギス国連常駐調整官事務所 平和・開発担当顧問

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 子供の頃から海外で働くことに憧れていた二瓶さんは大学では英語英文科に進み、海外で働くためのスタートラインに立ちました。卒業後、国際協力機構(JICA)に入構し、ウズベキスタン駐在やニューヨークの国連本部への出向などを経験。海外勤務を通じて国際機関の仕事に関心を強め、UNDPキルギス事務所に転職した経緯を話しました。幼少時からの情熱を実現すべく、JICAで勤務しながら夜間の大学院に通い修士を取得する等、その時々で自分に何が必要かを考えて努力し、一つ一つステップアップしていった歩みが伝わる話でした。

今の仕事については「異国の地で生活しながら日本では学べない視点を学び、常に自分を磨きながら切磋琢磨できる環境に魅力を感じる」とのこと。二瓶さんはJICAからキャリアをスタートさせて以降、開発業界で活躍してきましたが、「紛争地域など一番支援が必要とされている場所で活動できるのはUNDPならではの経験」であると、参加者にメッセージを送りました。

※二瓶さんの今までの活動は、右記「参考リンク」よりご確認いただけます。


石田ともみ UNDP駐日代表事務所 民間連携コンサルタント

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 大学卒業後、電通の営業局でキャリアをスタートさせた石田さん。学生時代には、アメリカの大学に留学したり、模擬国連や海外でのボランティアに参加するなど国際協力に興味を持っていたそうです。大学卒業後、電通という、一見、国連とは無関係な就職先を選んだ石田さんですが、民間企業時代に培ったプロジェクトマネジメント経験などがUNDPの仕事に実は生きていると話しました。UNDPでの仕事にたどりつくまでに、学生時代を含めて様々なことにチャレンジしながら、自分の仕事・人生の「目的」を探してきた石田さんですが、「UNDP民間連携コンサルタントの仕事は学生時代に興味があった開発と電通時代に追い続けたイノベーションがちょうど重なる仕事」とこれまでのキャリアを振り返りました。

最後に「誰もが大好きな仕事をすぐに見つけられるわけではないけれども、迷っていても探し続け、アンテナを張りながら進み続ければ次の視点が見えたりするもの」と参加者にエールを送りました。


第2部:トークセッション 「もっと深く、もっとリアルを教えて!」

 トークセッションでは、UNDP駐日代表事務所インターンの林ももこと宮崎一騎がキャリアに悩める若者を代表して、スピーカーの二人と、以前、外務省国際機関人事センター長を務めたUNDP駐日代表事務所阿部智副代表に疑問や悩みを投げかけました。

―UNDPだからこその感動、経験はあるか?

石田:UNDPの面白いところは「コネクト」していくこと。一つの企業や分野のことだけをみるのではなく、様々なところに広く目を向けながら、国連・政府・企業をつなぎ、企画・調整力を発揮しながらダイナミックな仕事をすること。

―不安定な環境で不安に感じることはあるか?

二瓶:不安に感じないようにしている(笑)。今のポストがなくなった時に自分に何ができるか常に考えている。たとえば、開発コンサルタントや開発コラムニストなどもキャリアの選択肢。また、今、大学院で博士課程に所属していて、常に選択肢の幅を広げる努力をしている。

―将来のプランをどのように考えているか?

二瓶: UNDPに転職した以上、現場で常駐代表や所長などになりたい。そのために自分の専門地域や、強みとする分野・課題を意識している。

石田:今の民間連携の仕事は、UNDPと様々なパートナーとをブリッジしていく仕事。将来国連でのキャリアを続けていくことを希望しているが、異なる領域を橋渡しをしてイノベーションを生み出すことは、あらゆる仕事において益々必要になると思うので、他の業界で働くとしてもその役割を担い、世界に貢献していきたい。


―どのような資質が評価されUNDPに入れたと思うか?

二瓶:2つの軸がある(専門地域と専門分野)ところが強みだったと思う。海外の大学院出身の人が殆どである中、日本の修士だけで国際機関に勤務する例は比較的少ないと思うが、日本の大学を出ても国連で働けるというプライドを持って働いている。

石田:電通の営業局にて、日本を代表する企業を相手に仕事をした経験だと思う。広告の仕事を通じて消費者の動向やマーケットやトレンドがわかるだけでなく、企業の人やビジネスマンがどういうマインドセットで動いているか分かるのは強み。電通の経験を国連で活かしている人は少ないので、その点は人と違う強みであるとポジティブに捉えている。

―UNDPに入職するために大事だと思うスキル・経験は何か?

阿部:JICAやJOCV(青年海外協力隊)、NGO、大使館のポストから来る人が多い。外資系コンサルなど民間も多い。資質としては、条件がすべて整っていうる状況はない中で、バランスをとりながらプロジェクトをやり遂げる能力が求められる。段取り能力や課題解決能力ともいう。1つのことを納得するまでやらないとだめ、みたいな人は現場には向いていないかも。

―UNDPに入るために、具体的にどんな経験を積めば良いか?

二瓶:どういう課題に関心があるか考える。ただ、仕事をするうちにわかってくるところもあるので、今の時点ですべて明確でなくてもいいと思う。あとは外国語が出来た方がいい。言語ができないとそもそも採用されない地域ポストもある。他には社交性をもち、周囲とネットワークを構築する力も大事。

石田:常にアンテナ高く張りつづけることが大切。また、目標が途中で変わってもいいので、一旦目標設定して実行することが大事。経験を重ねていくことで、チャンスに繋がり、最終的に自分の目指す生きかた、働きかたに繫がっていくと思う。

阿部:まず資格(会計、MBA、法律)は他の人と差別化できる。またフィールド(現場)経験は重要。大学のプログラムでのインターンシップ、NGOでのボランティア、JOCV、大使館の専門調査員などが活用できる。UNDPのポストには、フィールド経験と関係ないポストもあるので、注目してもらいたい。    


第3部:グループセッション 「働く」を考える
    

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 最後に行われたグループセッションでは参加者が少人数のグループに分かれ、自己紹介とイベントに参加した理由を共有しました。石田・二瓶・阿部に加えて、その他のUNDP職員、インターン、UNV職員、JPO派遣予定者など多彩なメンバーがグループに加わり、参加者の質問に個別に答える場にもなりました。時間がたつにつれて、参加者の質問も熱を帯びていき、イベント終了後も参加者が、UNDP関係者と個別に歓談する様子がみられました。参加者の一人は「これまでに様々な国連機関のキャリアセミナーにいったが、今までで一番職員の皆さんとの距離が近く、大きな刺激になりました」と感想を述べていました。

 

企画・運営・編集:UNDP駐日代表事務所インターン(斎藤陽介、宮崎一騎、林ももこ)

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