ボコ・ハラムに破壊された村がUNDPと日本政府の支援で復活

2018/04/06

ナイジェリアUNDP常駐代表から日本の支援で贈られたミシンを受け取る帰還民の女性

ファルマタさんは16人の子どもの母親として、ナイジェリア北東部ボルノ州のングウォム村で農業をして暮らしていました。しかし2014年のある夜、村は武装勢力「ボコ・ハラム」の集団に襲われたのです。家に火を付けられたファルマタさんは、子どもたちと裸足で逃げましたが、必死で逃げている際に転倒して顔を強打し、前歯を10本折ってしまいました。殺害されたり誘拐されたりした人も多くいました。その後、2000人以上が住んでいたングウォム村は廃墟となり、ファルマタさんを含めた住民は皆、ボルノ州都マイドゥグリにある避難民キャンプや、市内の親類の家などで4年にもおよぶ避難生活を強いられました。

凄惨な事件から4年。2018年3月13日は、ファルマタさんやングウォム村の住民達にとって忘れられない日になりました。UNDPとボルノ州政府が日本やスイス政府等の資金で実施した復興事業により、ングウォム村には、300世帯分の住居、小学校、診療所、太陽光発電汲み上げ式の井戸等が完成し、住民の自主的な村への帰還の開始を宣言する開村式が行われたのです。またUNDPは農業や小規模ビジネスの支援、また上記の施設の建設によって緊急雇用を創出するなど、住民の生計回復も支援してきました。

出席したボルノ州知事からは日本やスイス政府およびUNDPの支援に対して深い感謝が述べられました。またナイジェリア国連常駐調整官・UNDP常駐代表のエドワード・カロンは、このングウォム村の復興を試験事業として、被害を受けたコミュニティに対して、生計回復、基本サービスの復旧、安全保障および社会的結合、ガバナンス支援の4つの柱を含む「統合コミュニティ安定化プログラム」の実施を拡大していく旨を述べました。

ナイジェリア北東部ではまだ、ングウォム村のように被害を受けたコミュニティが数多く有り、170万人以上が難民もしくは国内避難民(IDPs)として生活の場を追われたままです。さらに、元の居住地に戻った住民や、避難民を受け入れている地域の住民を含めた850万人以上が、食料や水、医療、教育、早期復興といった支援を必要としています。UNDPは今後も、日本政府などと密に連携し、統合コミュニティ安定化プログラムの拡大を進め、ナイジェリア北東部の安定化と早期復興を支援していきます。

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破壊されて廃墟となっていたングウォム村
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ングウォム村の看板
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村に再建された300世帯分の住居と雇用された避難民

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