ヘレン・クラーク国連開発計画 (UNDP) 総裁来日報告

2013/06/03

Photo: UNDP Tokyo/Yukiko Abe

 


【2013年5月31日-6月3日】

ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁は、UNDPが共催する第5回アフリカ開発会議(TICAD V)に参加するため、2013年5月31日から6月3日までの4日間横浜に滞在しました。この間、TICAD V本会合および公式行事への出席、UNDP主催サイドイベントへの参加の他、本邦メディアとのインタビュー、日本政府要人やアフリカ首脳との個別会談などを精力的に行いました。

安倍内閣総理大臣への表敬
6月3日午後、クラーク総裁は安倍晋三内閣総理大臣を表敬しました。安倍総理大臣からは、UNDPのTICAD V共催者としての積極的な貢献を評価すると共に、重要な開発パートナーとして更に協力を深めたい意向が示されました。これに対しクラーク総裁は、 TICAD Vの成功に対する祝意とともに、日本との緊密な連携のもと成果文書の内容を着実に実行する旨、伝えました。また、UNDPに対する日本の資金拠出に謝意を 表しつつ、日本の開発支援における優先課題の多くはUNDPの活動分野と重なることから、様々な分野で更に協力していきたいとの考えを表明しました。

岸田外務大臣との会談及び大臣主催主要国際機関の長との昼食会
6月1日午後、クラーク総裁は岸田文雄外務大臣と会談しました。岸田外務大臣からは、クラーク総裁のTICAD V出席に対する謝辞をいただきました。クラーク総裁は、日本のUNDPに対する資金拠出への感謝を伝え、今回の会議に際し作成したアフリカにおける日本とUNDPの連携事例を紹介した冊子を手渡しました。岸田外務大臣は、人間の安全保障、ポスト2015開発アジェンダ、防災の推進等の日本の重要分野においてUNDPとの協力を更に進めたい考えを示されました。クラーク総裁はまた、これに先立ち開催された外務大臣主催昼食会において、14の主要国際機関の長を代表し、TICADプロセスや国際機関を通じた日本の貢献に感謝の言葉を述べました。

第5回アフリカ開発会議(TICAD V)本会議への出席
クラーク総裁は、6月1日から3日に横浜で開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)の本会議へ出席しました。クラーク総裁は初日の開会式でスピーチを行い、今年で20周年となるTICADの成果に触れつつ、今後のアフリカの課題として農業生産性の向上や工業化等の経済変革を挙げ、インフラ投資のみならず若者や女性等、人材への投資も重要であると述べました。また、クラーク総裁は、2日目に行われたテーマ別会合4「ジェンダーの平等と女性のエンパワーメントを通じたアフリカ開発の推進」の議長を務め、リベリアのエレン・ジョンソン・サーリーフ大統領、ルワンダのポール・カガメ大統領などのアフリカ各国首脳、岸田外務大臣、国連機関の長などのパネリストと活発な議論を行いました。そして最終日には、上記分科会の報告を行い、TICADでは初めて取り上げられたジェンダーの平等を今後も重要課題として取り組む必要性を強調しました。その後の閉会式、共同記者会見にも共催者として出席しました。

TICAD V関連行事への参加
今回の滞在中、クラーク総裁はさまざまなTICAD V関連行事に参加しました。
TICAD V開幕前日の5月31日には、クラーク総裁は経済産業省・JETRO主催TICAD V公式イベント、アフリカン・フェア2013のオープニング・セレモニーに来賓として出席しました。また同日夕方に催された総理大臣・横浜市長共催TICAD歓迎レセプションに出席し、他の共催機関の長とともに鏡開きに参加しました。

6月2日にはUNDP・世銀共催防災セッションに安倍内閣総理大臣、潘基文国連事務総長、ジム・ヨン・キム世銀総裁等とともに出席しました。クラーク総裁は本セッションの総括にあたり発言し、2015年以降の開発アジェンダ、ポスト兵庫行動枠組、気候変動対策がそれぞれ関連づけられ、効果を発揮する重要性を述べました。

同日午後、外務省、UNDP等が共催したTICAD Vサイドイベント「人間の安全保障シンポジウム」に出席され、アフリカ連合のハイレマリアム・デサレン議長(エチオピア首相)、安倍総理大臣、リベリアのエレン・ジョンソン・サーリーフ大統領、岸田外務大臣等とともにスピーカーを務めました。クラーク総裁は、シンポジウムの中で、人間の安全保障のアプローチの実践を通じて得られた経験と教訓を紹介しました。また2012年に国連総会が人間の安全保障に関する共通理解を示したことにより、人間の安全保障のアプローチが今後さらに国連の開発関連作業において主流になる機会を得られたと述べました。

UNDP主催公開シンポジウム「躍動するアフリカ:気候変動に強い開発の事例 日本政府支援による『アフリカ気候変動適応支援プログラム』より」における基調講演
クラーク総裁は、6月1日午後3時からTICAD公式サイドイベントUNDP主催・外務省共催公開シンポジウム躍動するアフリカ:気候変動に強い開発の事例 日本政府支援による『アフリカ気候変動適応支援プログラム』より」」に出席し、松山政司外務副大臣、ブルキナファソのブレーズ・コンパオレ大統領に続き、基調講演を行いました。

このシンポジウムでは、2008年の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)で発表された「アフリカの気候変動対策に関するパートナーシップ構築のための『日・UNDP共同枠組み』」に基づき、日本政府から9210万米ドルの資金を得てUNDPがアフリカ20か国で実施した「アフリカ気候変動適応支援プログラム(AAP)」の成果発表が行なわれました。

クラーク総裁は講演で、これまでの支援の成果に焦点を当てながら、この成果に基づいて気候変動適応の取り組みをさらに進展させていくことが重要であり、同分野において今後もUNDPは役割を果たしていく準備がある、と述べました。 本シンポジウムについては、事前に毎日新聞紙上で紹介いただいたほか、同日のNHKニュースでも紹介されました。

アフリカ首脳との会談
この他、クラーク総裁はブルキナファソのブレーズ・コンパオレ大統領、ギニア共和国のアルファ・コンデ大統領、タンザニア連合共和国のジャカヤ・ムリショ・キクウェテ大統領、チュニジア共和国のモンセフ・マルズーキ大統領、ベナン共和国のボニ・ヤイ大統領等とも精力的に会談を行いました。

TICAD V会期中の写真はUNDP駐日代表事務所Flickrからご覧いただけます。

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