無印良品がカンボジア、ケニア、キルギスの手工業者の商品開発を支援

2013/06/03

フェルト製品生産の指導を受けるキルギスの女性 。Photo:良品計画


【ニューヨーク、東京】
日本の衣服・生活雑貨ブランド「無印良品」を展開する株式会社良品計画が「ビジネス行動要請(Business Call to Action: BCtA)」に参加し、環境に配慮したカンボジアの天然染色工場での商品開発を支援することを表明しました。

日本、アジア、ヨーロッパ、アメリカで約600店舗を展開する国際的なブランド力を持つ良品計画は、今後、海外での調達、現地雇用、特に紛争後または移行期にある国での女性の雇用を増やす計画です。

様々な素材を活用した天然染めを2012年より推進している同社は、カンボジアで、2000㎡規模の天然染タオルの染色・裁縫工場の建設を支援しており、2015年までに300人以上の現地雇用を生み出す予定です。

また、同社はこの工場の周辺で、藍(濃紺染料の原料となる熱帯のタデ科の植物)の作付けを予定しており、これにより新たに50人を雇用する予定です。将来的には天然藍染製品の生産ラインを展開することも計画しています。

BCtAは、ビジネスを通じて貧困削減に取り組もうとする民間セクターの支援を目的として、国連開発計画(UNDP)が主導している取り組みで、複数の国際機関がこれを支援しています。

BCtAプログラムマネージャーのサバ・ソバーニは「『無印良品』というユニークなブランドを持つ良品計画が、素材やシンプルな包装にこだわったデザインを通じた問題解決の取り組みによって、BCtAに参加してくれたことを嬉しく思っています。同社は、現地の人々を雇用し、紛争の影響を受けた地域住民から製品を調達することで、後発の開発途上国に投資しており、これはユニークで有意義な取り組みです」と述べています。

また、良品計画は国際協力機構(JICA)の支援を受けた、ケニアでのソープストーン製品、キルギスでのフェルト製品の商品開発を継続することも予定しています。同社は現地生産者に研修を行ったり、これらの地域の人々を雇用したりすることで 国際基準を満たす高品質の製品を今後も開発していく計画です。

「無印良品」がこだわりを持つデザインと効率性は、現地の人々に多くの雇用と現金収入をもたらすことが期待されます。さらに、同社はケニアとキルギスの現地生産者の能力開発を促すための研修を行い、サプライチェーンの効率的な管理方法や高品質基準の保ち方、国際市場での販売動向などを教えることにしています。

同社は、2015年までにケニアとキルギスにおける生産高を8%増加させる計画です。これにより、2015年のカンボジア、ケニア、キルギスからの製品の売上は130万ドルに達すると予測しています。

「無印良品」は 日本語の“簡素”というイメージを重視した、シンプルで、革新的、また洗練された商品を扱うことで知られており、その商品は人々の日々の生活に穏やかさを提供します。また、同社は、タンザニア、エジプト、インドの小規模農家など、持続可能な生産を行っている納入元からオーガニックコットンを調達しています。

良品計画の鈴木啓 取締役生活雑貨部長は「当社のシンプルで高品質で環境に優しい商品開発技術を活用した取り組みを通じて、BCtAに参加できたことを大変光栄に思っています。私達の取り組みは、途上国の生産者や私達のお客様のより持続可能な生活をサポートし、社会に貢献することができると考えています」と述べています。

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ビジネス行動要請(Business Call to Action: BCtA)は、民間企業が、商業的な成功と持続可能な開発を両立する革新的なビジネスモデルを構築することを支援する世界的なイニシアティブ(取り組み)です。オーストラリア国際開発機関(AusAID)、オランダ外務省、スウェーデン国際開発協力庁、イギリス国際開発局(DFID)、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)、国連開発計画(UNDP)、国連グローバル・コンパクト、クリントン・グローバル・イニシアティブ、国際ビジネス・リーダーズ・フォーラムの協力によって推進されています。

株式会社 良品計画(本社:東京):1980年、西友のプライベート・ブランドとして40品目でデビューした「無印良品」は、現在では7000品目を超える商品を展開するブランドへと成長しています。1989年に西友から独立した良品計画は、生活者の視点から衣料品、家庭用品、食品など日常生活に不可欠な「無印良品」を開発・提供しています。その基本は、素材を活かし、シンプルで、リーズナブルな価格の商品を、環境やエネルギー問題にも配慮しながら新たにつくりだすことです。このようなコンセプトを着実に発展させてきた良品計画そして「無印良品」は、日本発のグローバルな潮流となって世界各地で支持者をふやし続けています。現在、24か国・地域に約600店舗を展開しています。

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