インクルーシブビジネスは世界的なひろがりに~インクルーシブビジネスを推進する企業が増加し、多くの低所得層の人々に影響を与える大規模な取り組みが活発化~

2014/09/24

【2014年9月24日、ニューヨーク】
パナソニック、BASFインドなど世界を代表する多国籍企業が、中小の新しい企業とともに、本日、ビジネス行動要請(Business Call to Action: BCtA)に応え、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に貢献する取り組みを改めて表明しました。また、インクルーシブビジネスの高まりに応え、メキシコのセメントメーカーであるセメックスやスペインの通信事業者のテレフォニカなどの大手企業もBCtAに参加し、本業において低所得層の人々を生産・販売・消費の過程に巻き込む確固たる取り組みを始めました。

2008年に国連で発足したBCtAは、商業的な成功と開発への貢献を両立する革新的なビジネスモデルの構築を民間セクターに促すための多機関・政府による取り組みです。現在は第二フェーズにあり、100以上の企業が具体的なインクルーシブビジネスモデルでBCtAの要請に応えています。BCtAに参加したこれらの企業は、この取り組みに参加することによって、世界を代表する企業とのつながり、インクルーシブビジネスの効果測定支援、広報支援などの恩恵を受けています。

インクルーシブビジネスの概念が企業のバリューチェーンに組み込まれ、インクルーシブビジネスが益々盛んになるなか、多くの企業が環境技術、農業、金融サービス、保健衛生などの分野で革新的なビジネスモデルを構築しています。今年のBCtA年次フォーラムは、ポストMDGsに向けて、また、気候変動に対応するために、インクルーシブビジネスモデルの勢いをどう持続させるかという点に焦点が当てられました。

国連開発計画(UNDP)総裁補兼政策・プログラム支援局長のマグディ・マルティネス・ソリマン局長は「MDGsの達成期限と、新しい開発アジェンダの策定が近づくに伴い、貧困削減に向けた動きにBCtAが確実に貢献していることを嬉しく思います。本日、新たに表明された取り組みを含め、BCtAに応えて、低所得層の人々の生活を向上するインクルーシブビジネスを推進する企業の数は104になりました」と述べました。

参加企業数の増加に伴い、その第二フェーズでBCtAは、インクルーシブビジネスの社会的、また経済的な効果の測定を支援する新しいサービスを提供します。

「開発途上国における官民連携がインクルーシブビジネスを可能にする環境整備に重要な役割を果たすことに鑑み、今年のBCtA年次フォーラムには、フィリピンから、多くの民間企業、および公共セクターとアメリカ国際開発庁(USAID)の関係者が参加されています。途上国現地の人々を取り込むインクルーシブな成長戦略が、いかに低所得コミュニティの発展を促して、重要で影響があり、持続的な市場を作り出し、雇用機会の創出から社会変革につながる恩恵を提供するかを見極めることが非常に重要です」とUSAIDのGlobal Development LabのCenter for Transformational Partnerships局長であるリカルド・マイケル氏はフォーラムで述べました。

また、フィリピンの公的な経済開発機関であるPhilippine Business for Social Progress事務局長のラファエル・ロパ氏は「我々が立ち上げた『インクルーシブビジネス緊急キャンペーン』では、企業がコアビジネスの強みを活かして、我が国の貧困に関する根深い課題を持続可能な方法で解決できるような官民パートナーシップを築くことをめざしています。そして今日、中央・地方の行政機関は、PHINMA PropertiesやHapinoyなどの企業と連携して、BOP層のニーズに応える製品とサービスを提供するビジネスモデルを構築するという最後の挑戦を進めています」と発言しました。

このように、大企業から中小企業にまたがるBCtAの参加企業は、低所得市場を対象としながら事業を拡大するという挑戦に臨み、ローカルな市場に対応し、戦略的なパートナーシップを組みながら、様々な革新的なビジネスアプローチを実現してきました。

スウェーデン国際開発協力庁(Sida)のPartnerships and Innovations局長のリーナ・インゲルスタム氏は、「民間セクターがコアビジネスを活用して低所得層の生活向上に貢献するために、多くの関係者が参加し、インクルーシブビジネスの価値、そしてノウハウや基準を共有して、広報活動を展開するという取り組みをBCtAのように組織化することは大きな意味があります」と述べました。

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ビジネス行動要請(Business Call to Action: BCtA)は、企業のインクルーシブビジネスの取り組みがミレニアム開発目標(MDGs)の進展に貢献することをめざした、100以上の国際的な企業関係者が参加する枠組みです。このような取り組みを進める革新的な企業として、BCtAの参加企業は、新しいビジネスモデルを作り出し、経験を共有し、規模と影響を拡大するための連携を進めながら、インクルーシブビジネスを進めています。

BCtAは、2015年までに貧困を削減することをめざしたミレニアム開発目標(MDGs)の達成を目的に、オランダ外務省、スウェーデン国際開発協力庁(Sida)、イギリス国際開発局(DFID)、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)、国連開発計画(UNDP)、国連グローバル・コンパクトの協力によって推進されています。BCtAに参加する企業は年1回、その取り組みに関する進捗状況を報告することになっています。BCtAの詳細については、こちらをご覧下さい。Twitterのハッシュタグは、@bctainitiative

昨年9月の年次会合以降、ブラジル、ガーナ、日本、インド、イタリア、ケニア、メキシコ、オランダ、パキスタン、フィリピン、スパイン、トルコ、イギリス、アメリカから、新たに以下の22の企業がBCtAに参加しました。

BASFインド
セメックス(メキシコ)
Changamka Microhealth(ケニア)
Datawind(イギリス)
Farmerline(ガーナ)
H&M(スウェーデン)
Kennemer Foods International(フィリピン)
ルックスオティカ(イタリア)
Metalsa(メキシコ)
MUrgency (アメリカ)
Naya Jeevan(パキスタン)
NOTS Impact Enterprises(オランダ)
Pagpop(ブラジル)
パナソニック(日本)
Phillips Healthcare Services(ケニア)
PHINMA Property Holdings Corporation(フィリピン)
Sanergy(ケニア)
サラヤ(日本)
Spring Health(インド)
Taze & Kuru(トルコ)
テレフォニカ(スペイン)
Vaatsaalya(インド)

 

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