国連、エボラ克服には、コミュニティの結集と地域への投資が必要と言及

2014/10/14


【2014年10月14日、ダカール(セネガル)】
国連の代表団は、西アフリカ諸国が調整の取れた国際的対応による支援により、エボラ出血熱の治療と封じ込み、コミュニティの取り込み、地域経済への投資に全力で取り組めば、この病気との闘いに大きな突破口を開くことができると言及しました。

アフリカ国連開発グループ(UNDG)のアブドゥラエ・マール・ディエエ局長は「深刻なエボラ危機への対応は日ごとに増強されていますが、最も影響を受けている3か国の壊滅的被害に終止符を打つためには、取り組みを倍増させなければなりません。この病気は貧困や孤独、不信感の温床にもなります。エボラ危機への対応は、地域社会が主導し、生存者を含む社会的に最も脆弱な人々が経済の停滞に対応し、生活再建ができるようにしなければなりません」と語りました。

エボラ出血熱による保健上の危機は、西アフリカ地域の経済を崩壊させかねない勢いで拡大しており、雇用や家庭に破壊的な影響が及び国民に基本的サービスを提供する政府の能力も根底から損なわれています。

ギニア、リベリア、シエラレオネの3か国は、エボラ出血熱により合計で130億ドルの損失を被るものと推定されてり、エボラを撲滅した後も、危機の影響は10年も続くおそれがあります。国連開発計画(UNDP)本部の幹部らは、状況の把握と、UNDPが現地で展開するプログラムの推進を図るために、本日までの8日間で3か国を訪問しました。

マグティ・マルティネス・ソリマン国連事務次長補兼UNDP政策・プログラム支援局長が率いる今回のミッションは、エボラ治療施設を視察し、都市部の最貧地区のいくつかで活動する地域ボランティアと面談したほか、政府や国連パートナー、市民社会団体との間でも、対応を加速させる方法について協議しました。

マルティネス・ソリマン局長は「素晴らしい勇気をもって活動する人々の姿を目にしました。多くの国が残念ながら国境を閉ざす中で、ギニア、シエラレオネ、リベリアの政府と国民はエボラと戦っています。私たちが隔離すべきはこの病気であり、国ではありません」と語りました。

UNDPは人道的なアクセスを求めて交渉し、必要不可欠なサービスを継続させ、コミュニティ関与型のキャンペーンを展開し、犠牲者とその家族への現金支給を確立するとともに、警察と治安部隊の訓練により、エボラのさらなる蔓延の防止を図っています。

アブドゥラエ・マール・ディエエ局長は、3か国訪問ミッションと並行して、別の代表団を率いてガーナ・アクラを訪れ、新設された国連エボラ緊急対応ミッション(UNMEER)の関係者と会談しました。

ガーナのジョン・ドラマニ・マハマ大統領もディエエ局長と会談し、UNMEERの創設を歓迎するとともに、その任務をしっかりと支援する意向を明らかにしました。

マハマ大統領はまた、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)議長として、加盟国間の国境を引き続き開放する旨も確約しました。エボラの流行は、西アフリカ地域の統合に悪影響を与えかねないからです。

UNDPは、まだ影響を受けていない国々に対しても、調整システムの支援や現地での対応の準備を通じ、エボラ蔓延の可能性に十分に備えるための支援を行っています。

アブドゥライ・マール・ディエエ局長は危機対応に携わるすべての機関の調整能力を高めるために、ダカールで地域の国連局長による会合を主宰しました。

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