G20のリーダー、インクルーシブ・ビジネス推進を要請

2015/11/17


トルコのアンタルヤで開催中のG20サミットに出席したリーダーたちは、官民の代表や国際機関、市民社会に対し、全世界の企業が低所得者をそのバリュー・チェーン(価値連鎖)に取り込む能力を強化するための行動を呼びかけました。

リーダーたちは年末の公式発表で「民間セクターには、開発と貧困根絶で果たすべき大きな役割がある。我々は『G20インクルーシブ・ビジネスに関する要請』を通じ、低所得者とコミュニティが買い手、供給者、消費者として市場に参加する機会を推進するため、すべてのステークホルダーが協力する必要性を強調する」としました。公式発表には、成長の強力な牽引役としての投資の推進や、これまでにG20が行った約束の実現に関する文言も盛り込まれています。

今回の要請は、2030年までに貧困に終止符を打つことを狙いとする国連の持続可能な開発目標(SDGs)を達成する上で、インクルーシブ・ビジネスが果たす重要な役割に着目するものです。

世界銀行グループで民間セクターを担当する国際金融公社(IFC)の増岡俊哉開発インパクト担当局長は「G20のリーダーによるこの認識は、インクルーシブ・ビジネスの支援で達成すべき水準を引き上げるものであり、開発途上国のすべての人々に裨益する成長を推進する上で、民間セクターが果たしうる極めて重要な役割を示しています。私たちは、この要請に応え、豊かさの共有に直接貢献しようとする企業を支援できることを楽しみにしています」と語りました。

マグディ・マルティネス・ソリマン国連開発計画(UNDP)総裁補兼政策・プログラム支援局長は「インクルーシブ・ビジネスのアプローチは、企業の社会的責任や社会奉仕事業、貧困層を市場に結び付けるインパクト投資の域を越えるものです。そこには、貧困層を供給業者、流通業者、小売業者または消費者として企業のコア・ビジネスの価値連鎖に取り込むことにより、その生活を直接に改善するビジネス・アプローチも包含されています」と語っています。

行動要請の一環として、G20はG20インクルーシブ・ビジネス枠組みに賛同しました。この枠組みは、G20と非G20政府、企業および国際金融機関に対し、インクルーシブ・ビジネスを促進、支援するための政策オプションを提示するものです。

「G20インクルーシブ・ビジネス推進要請」は、各国その他のステークホルダーをどのように支援すれば、インクルーシブ・ビジネスが成長、繁栄し、国とコミュニティのレベルで開発を支える基盤を整備できるかという問題に関する世界銀行グループ国連開発計画(UNDP)の共同作業の継続を歓迎しています。

インクルーシブ・ビジネスに関する国際金融公社(IFC)の作業は、2014年11月の報告書『インクルーシブ・ビジネスを通じて豊かさの共有を』にまとめられています。この報告書は調達、商品開発、流通と小売、マーケティングと販売というビジネス価値連鎖の4段階で、企業向けの課題と解決策を提示しています。

UNDPは長年にわたり、インクルーシブ・ビジネス問題に取り組み、企業と政府の双方に対し、どのようにビジネス・モデルを開発し、インクルーシブ・ビジネスを裏づける政策を模索すればよいのかに関する道のりを示しています。

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