南スーダンの警察職員、犯罪統計に関する訓練を修了

2015/11/06


南スーダン国家警察(SSNPS)は首都ジュバのラジャフにあるジョン・ガラン将軍記念総合警察訓練所で、初の犯罪記録教官養成訓練の修了を祝う卒業式を行いました。女性7人を含むSSNPS犯罪記録担当職員48人が、2週間にわたる犯罪データ収集と分析の訓練を終え、卒業しました。ヘンリー・ダニマ・オドゥSSNPS訓練局長が主宰した卒業式には、ピエン・デン・クオル警察長官(IGP)、紀谷昌彦・駐南スーダン大使館特命全権大使、アウケ・ルーツマ国連開発計画(UNDP)副所長も出席しました。

ヘンリー・ダニマ犯罪捜査部(CID)訓練局長は来賓を歓迎し、SSNPSによる犯罪統計作業の背景と実施について「犯罪統計への取り組みは、UNDPと国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)警察部隊(UNPOL)がSSNPSの犯罪動向への対応に役立てるため、南スーダンの犯罪データの収集、集計、分析を支援したことに端を発しています」と説明しました。この支援により、SSNPSは2011年以降、全国各地の警察署から収集した犯罪データの集計と分析を行っています。犯罪データの分析結果は、四半期犯罪統計報告書で公表されています。この統一データ収集システムは、2008年刑法に基づき構築されました。

アウケ・ルーツマUNDP副所長は、卒業生に祝辞を述べるとともに、この取り組みの成功に向けて尽力したSSNPSのリーダーシップに賛辞を送りました。ルーツマ次席国代表は卒業生に対し「このシステムは、刑事司法制度全体の事件管理システムを関連づけるための基盤づくりに欠かせません」と述べ、警察の指揮命令系統全体を通じて、犯罪統計に関するデータを収集するSSNPSのインフラ能力向上に引き続き努めるよう呼びかけました。

同じく演壇に立ったピエン・デン・クール警察長官は「訓練はプロ意識の糧となるものです。訓練がなければ、プロ意識も消えてしまいます。私たちが危機の間も訓練を続けたのは、そのためです。皆さんはスキルの向上を続け、後輩を育てなければなりません。そうしなければ、警察のプロ意識は地に墜ちてしまいます」と職員にスキル向上の継続を促しました。また、クオル長官はCIDに対し、卒業生を戦略的に配置することよって、この体系的な訓練の継続を確保するよう強く訴えました。

UNDPは日本政府からの支援により、SSNPSに情報通信機材を供与したほか、国と州のCID事務所の犯罪記録担当職員向けに、法律・業務文書に関する支援を提供しています。卒業式では、四半期犯罪統計報告書第14号(2015年4~6月期)も発表されました。

紀谷昌彦大使は、参加者に祝辞を送り「日本は今後とも、南スーダン警察に対する支援を続けていきます。治安管理はあらゆることを生み出す母親のようなものです。治安管理がなければ何もできません。その点で、皆さんには極めて重要な役割があります。皆さんの活躍により、この国がさらに安全な場所になることを期待しています」と述べました。

UNDPの「司法アクセスと法の支配」プロジェクトは、南スーダン国民、特に女性の司法へのアクセスを広げるとともに、州レベルでの未処理事件の累積と長期に及ぶ恣意的拘留を減らし、慣習法を解明し、警察や行刑施設、司法省、裁判官の能力を高めることを狙いとしています。

 

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