第6回アフリカ開発会議がケニアで開幕 UNDP総裁が若者と女性への投資はアフリカの開発に不可欠と呼びかけ

2016/08/27

Photo:Yukiko Abe/UNDP Tokyo


【2016年8月27日、ケニア・ナイロビ】
ケニアの首都ナイロビを訪問中の国連の開発活動の責任者は本日、女性と若者への投資をアフリカの開発アジェンダの中心に据える必要性を指摘しました。

ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁は「アフリカの人口に大きな割合を占める若年層は、開発の大きな機会といえます。教育や能力開発などの社会的な取り組みへの投資によって、アフリカの若者の潜在能力を活用すれば、膨大な利益が生まれ、大陸全体の開発に拍車がかかる可能性があります」と第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)の開会式で述べました。

TICADは日本とアフリカのリーダー、開発パートナーの間のハイレベル政策対話を促進するため、定期的に開催されている会議です。UNDPは20年以上にわたり、TICADを共催しています。

今年のTICADでは、UNDPの新たな「アフリカ人間開発報告書」が発表される予定です。報告書は、アフリカにおけるジェンダーの平等と女性のエンパワーメントの促進を中心テーマとしています。総裁のあいさつでも、ジェンダーの不平等による経済成長の停滞が重要なポイントとして強調されました。

報告書は、労働参加率のジェンダー格差だけで、サハラ以南アフリカに年平均で950億米ドルの損失が出ているほか、アフリカ女性の人間開発は、男性の87%にとどまっており、「持続可能な開発目標(SDGs)」と「アフリカのアジェンダ2063」の達成が危ぶまれているという調査結果を明らかにしています。

クラーク総裁は近年、特に教育の分野で前進が見られていることも強調しました。

クラーク総裁は「アフリカで増大を続ける若年層の教育へのアクセスは、これまでになく拡大しています。2030年までに、20歳から24歳までの若者のうち、中等教育を修了している者は1億3700万人に達し、その割合は2012年の42%から、ほぼ60%にまで増大する見込みです。こうした動向は、熟練労働者層の増大に寄与しています」と述べています。

クラーク総裁は、TICADによって推進されたパートナーシップが、アフリカの人間開発に寄与したことを称賛しました。

クラーク総裁は「アフリカには、世界で最も大きな経済成長を遂げているいくつかの国があり、2000年以来の年平均成長率は5%に上っています。また、多くのアフリカ諸国では、人間開発も急速に進んでいます。TICADによるパートナーシップは、教育や医療、水へのアクセス、衛生の向上、若者の起業支援、さらには貿易促進などにより、こうした動向に貢献してきました」と語っています。

TICAD VIはケニア政府のホストの下、日本政府、UNDP、世界銀行、アフリカ連合委員会(AUC)、国連アフリカ担当事務総長特別顧問室(UNOSAA)が共同で開催しています。アフリカによる自主的な開発への取り組みへの支援を結集するというUNDPの目的を反映し、TICAD VIはアフリカ開発会議史上、初めてアフリカで開催されるサミットとなりました。

クラーク総裁は「私はケニア政府による温かい受け入れに心から感謝するとともに、日本政府のアフリカに対する揺るぎない支援と、UNDPとの強力なパートナーシップにも謝意を表明いたします」と述べ、開会のあいさつを締めくくりました。

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