UNDPとトヨタ、イラク避難民の再就職支援で事業環境の再建に貢献

2016/10/26

Photo: Cengiz Yar/UNDP Iraq/2016


【2016年10月26日、イラク・エルビル】国連開発計画(UNDP)とトヨタイラクは、イラク国内避難民の若者に就職斡旋・職業訓練を通じて持続可能な所得機会を提供する画期的な人材育成プログラムを開始しました。このプログラムは4か月前にイラク、クルディスタン地域のエルビルで両者により締結された同意書に基づくものです。

今回の人材育成プログラム開業式において、トヨタイラクのサルダール・H・ハサン会長は「トヨタウェイはメーカー、流通業者、ディーラーのグローバル・ネットワークにとって手本とする理想的な標準指針となっています。人を大事にすることは私たちの基本原則のひとつです。私たちはあらゆる営業場所で個別に、また、パートナーとの連携によって、コミュニティを強化し、社会を豊かにすることに資する社会貢献活動を積極的に推進、展開しています。UNDPとのパートナーシップでは、技術者養成プログラムを通じ、国内避難民と受入コミュニティを対象に、自動車関連の職業訓練の機会を増大することを目指しています」と語っています。

手塚高宏在イラク日本国大使館一等書記官は「イラクおよびレバントのイスラム国(ISIL)によるテロ攻撃によって家や職場、仕事を失った国内避難民の方々が、この訓練を通じて手にする技術やノウハウを活用し、地域の事業環境の再建に貢献できることを願っています」と述べています。

一方、UNDPイラク事務所の横井水穂 イラク危機対応・レジリエンス計画(ICRRP)プログラム・マネジャーは「UNDPは、イラクでこれほど多くの人々が国際社会からの支援を必要としている時期に、トヨタとのパートナーシップにより、これらの若者の生活に大きな変化をもたらすことを誇りに思っています。このパートナーシップは軍事作戦が続く中、イラク国内で困難な時期を迎えている数千の人々の明るい未来に貢献することでしょう」と語りました。

アリ・ホマイディさんは家族とともに、2014年にアンバール県で起きた戦闘を逃れてきた25歳の機械技術者で、訓練生に選ばれました。彼は「本日、私たち家族の生活に希望の窓が開きました。実務経験なしに就職することは非常に難しいので、このような機会に大いに感謝しています」と語りました。

UNDPのICRRPは、ISIL解放後まもなく、住民間の軋轢、民族間の対立などが懸念される都市や村落において、弱者世帯に迅速な支援をしています。ICRRPは現在、ディヤーラ、サラーハッディーン、ニナワ各県の新たに解放された地域11か所で活動していますが、今後数カ月間で活動拠点を30か所近くにまで拡大する予定です。ICRRPは、解放後に多面的な危機に直面する多くの帰宅避難民を支援する強靭性構築・復興プログラムとして展開されています。

UNDP Around the world

You are at UNDP Tokyo 代表事務所
Go to UNDPグローバル