元児童兵の社会復帰のための国連共同プログラム:コンゴ民主共和国 北キヴ州 4施設工事落成式

2017/04/25

コンゴ民主共和国・北キヴ州ルチュル地域キワンジャ市において、キラブ橋、市場、農業用道路、コミュニティ倉庫の計4施設の落成式が2017年4月25日、開催され、エベリン・バムバ国連開発計画(UNDP)ゴマ事務所長、在コンゴ民主共和国日本大使館から朝倉恵里子一等書記官、地元の代表ら計80人が参加しました。これらの施設は日本政府がUNDPに拠出する「北キヴ州ルチュル地域における元児童兵の社会復帰のための国連共同プログラム」の下、住民たちの手によって実施されたものです。合わせて、元児童兵用の職業訓練施設も建設されました。

キラブ橋は、浸食によって二つに分断された地域をつなぐもので、住民たちの〝シンボル〟となりました。同地域では度重なる浸食で、家や学校が崩壊の危機に陥っていました。橋の建設により地域内のコミュニケーションが円滑になり、住民同士の交流が盛んになりました。巨大な橋は元児童兵を家族に持つ335人(うち半数以上は女性)により建設されました。建設工事に従事した地元女性は「この橋は平和と和解、そして自由への象徴です」と述べます。別の女性は「橋のおかげで子どもたちは谷に降りることなく学校へ行けます。バイクも車も通れます。何より、私たち自身が皆で協力して建てた橋です。この事実こそがコミュニティの結束と平和を強固なものにしてくれます」と述べました。

プロジェクトは元児童兵とコミュニティ内の貧困層の子どもたちに対し、就学支援と職業訓練支援をしています。結果、元児童兵328人(女児136人、男児192人)および受け入れコミュニティ内の社会的弱者層の子どもが学校に通えるようになりました。元児童兵の受け入れる小中学校の全児童1万3000人が1年間の登校期間(実質9か月)中は給食サービスを受けました。更に、18歳以上の元児童兵672人、受け入れコミュニティ内の社会的弱者層の子ども(現18歳以上)に対し職業訓練を実施し、うち658人が訓練を修了、ビジネス・スターターキットを受け取って、所得向上に向けて動きだしました。元児童兵の家族や性暴力被害者がコミュニティにおける経済発展、複数民族の平和的共存、性暴力防止のための啓発活動の中心的アクターとなるよう所得向上支援や研修を実施しました。1005人が上記の建設作業に携わり、880人がそこで得た収入を元手にグループを作り、所得向上に向けて取り組んでいます。地域のジェンダー平等に貢献するため、ジェンダー課題を組み込んだ地域開発計画の見直しも行いました。

落成式において、バムバUNDPゴマ事務所長は「このプロジェクトは、元児童兵や性暴力被害者、社会的弱者の社会的、経済的な再統合を実現するため、人に対して大きな投資を行いました。投資がコミュニティ住民、特に若者に対する経済的支援、また、地域に少しずつ根付き始めたばかりの平和に貢献できると確信しています」と述べ、プロジェクトが民族間紛争から平和を目指す地域への貢献に期待を寄せました。

朝倉一等書記官は、日本政府がさらなる支援として、当プロジェクトの2016年3月から開始された、第2フェーズにあたる「コンゴ民主共和国東部地域における元児童兵の再統合を通じた地域安定化のための国連共同プログラム」に対して270万ドルを拠出していることに触れました。日本が元児童兵の社会・経済再統合を通じた平和構築への支援の重要性を認識し、プロジェクト間の相互作用による効果の最大化に期待していることを伝えました。

当プロジェクトは、2015年11月から2017年4月の第1フェーズで日本政府から400万ドルの拠出を受け、UNDPの他、国連児童基金(UNICEF)、国連食糧計画(WFP)、国連ウィメン(UN WOMEN)、さらにコンゴ政府の国立職業訓練校(INPP)と、性暴力・児童兵リクルート対応大統領特別代表事務所(BRP)が共同で案件を実施しました。

UNDP Around the world

You are at UNDP Tokyo 代表事務所
Go to UNDPグローバル