アヒム・シュタイナーUNDP総裁の来日報告(2017年8月9日-10日)

2017/08/11

Photo: UNDP Tokyo

2017年8月9日から10日、アヒム・シュタイナー国連開発計画(UNDP)総裁は、就任後初めて、安倍晋三内閣総理大臣をはじめ日本政府関係者、国会議員及び経済界関係者と面会するために来日しました。日本記者クラブにおいて記者会見を行い、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指して結束を求めるメッセージを発信しました。

 

1.     安倍総理大臣や河野外務大臣への表敬訪問、日本政府関係者、国会議員等との会談

8月10日にシュタイナー総裁は安倍総理大臣を表敬しました。総理は、自身が本部長を務める「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」を設置し、SDGsの実施を重視していると述べました。また、日本が主導する「人間の安全保障」の理念の下、アフリカ開発、保健、防災、女性の活躍といった分野でUNDPとの連携を強化していきたいと話しました。シュタイナー総裁からは、日本のSDGs推進への取組と安倍総理大臣のリーダーシップを高く評価し、日本のこれまでのUNDPや国連開発機関に対する貢献に対して謝意を表明しました。また、安倍総理大臣が挙げた優先分野において、日本とUNDPのパートナーシップをより一層拡大し、目に見える成果を上げていきたいと述べました。

続いて、シュタイナー総裁は、河野外務大臣を表敬訪問しました。河野大臣からは、日本は持続可能な開発目標(SDGs)を重視しており、自民党内でもSDGs推進議連が立ち上がるなど、幅広いステークホルダーを巻き込みながら推進している旨紹介がありました。これに対してシュタイナー総裁は、日本のSDGs推進に係る取組は、推進本部を土台として、国際協力及び国内対応の両面に取り組んでいる点が素晴らしく、とりわけ、民間セクターとの連携が印象的であると述べ、この分野で連携・協力していくことで一致しました。

このほか、高村正彦衆議院議員と会談し、SDGs実現にむけた人間の安全保障等について意見交換したほか、武見敬三参議院議員とも会談し、人間の安全保障を脅かす感染症や、顧みられない熱帯病に対処する国際機関の連携について議論しました。また、能化正樹PKO事務局長とは、平和構築・維持の現場における日本政府との効果的な連携について協議しました。

シュタイナー総裁は、外務省の幹部とも面談しました。大菅岳史・アフリカ部長とは、アフリカ開発の重要なプラットフォームであるアフリカ開発会議(TICAD)プロセスについて協議しました。2019年に開催される次のTICAD7及びそれ以降に向けた確実な成果の追跡や特定していくべき重点分野について議論した上で、UNDPによる人間の安全保障概念を定着させる現場におけるボトムアップの啓蒙活動への期待が示されました。

鈴木秀生・地球規模課題審議官との協議では、包括的で柔軟性のあるUNDPの活動が高く評価されるとともに、SDGsの達成に向けて、UNDPがより中心的な調整役を担うことに期待が示されました。邦人職員の強化についても協議しました。

 

2.     経済界等との対話

9日に経済同友会の小林いずみ副代表幹事、横井靖彦アフリカ委員長、富士通株式会社の佐々木伸彦執行役員専務、一般社団法人Japan Innovation Networkの西口尚宏専務理事、国谷裕子氏と会食を行い、日本企業におけるSDGsへの認知度・関心の向上や課題、さらに日本における持続可能な社会への取組等について意見交換を行いました。UNDPの官民連携のイニシアティブであるSDGs Holistic Innovation Platform(SHIP)等、企業とともに課題解決に取り組みSDGsの達成を目指す包括的なパートナーシップやビジネスモデルの重要性について協議しました。

また、10日に行われた経団連の二宮雅也企業行動・CSR委員長との会談では、SDGsの達成に貢献する「課題解決」や「未来創造」の視点を備えた経団連のイニシアティブや国連への期待に言及があり、今後も引き続き意見交換をしながら共にSDGs達成に取り組んでゆくことが確認されました。

 

3.     メディアを通じた発信

シュタイナー総裁は10日、日本記者クラブにおいて国内外の主要メディア等約50人が参加する中、記者会見を行いました。総裁は、「SDGsは普遍的な開発目標で、すべての人々に関係します。この新たな開発目標の下で、私たちは結束する必要があります。」と述べた上で、パートナーシップ構築の重要性にも触れ、政府や民間企業、市民社会等多岐にわたる連携がSDGs達成に向けたイノベーションを起こすには必要不可欠であると強調しました。

スピーチ全文はこちらから。

UNDP Around the world

You are at UNDP Tokyo 代表事務所
Go to UNDPグローバル