モルディブの児童約550人が一週間に及ぶ津波教育プログラム及び避難訓練に参加

2017/09/24

Photo: UNDP Maldives

モルディブのヴィリンギリ島におけるガーフアリフ環礁教育センターの児童約500人及び事務職員100人は、集中的な津波教育及び啓発プログラムを受講した後、津波避難訓練に参加しました。


2004年のインド洋大津波で甚大な被害を受けた島において、児童たちは教育プログラムを通していかに津波の前兆を察知、対応し、備えるかということを学びました。生徒の多くは大津波の後に生まれましたが、彼らの両親や祖父母が伝える津波の記憶は未だ鮮明です。


「ヴィリンギリ島の人々が失ったものを取り戻すことはできません。人々は未だに悪夢にうなされます。このような避難訓練をもって津波に備えることで、少なくとも人々はパニックに陥ることはないでしょう。」とシムラ・アリ副校長は述べました。

モルディブは、その地形から特殊な位置づけにあります。陸地のほとんどは、海抜わずか1m程です。

「今日の訓練から明らかなことは、定型のアプローチはモルディブでは通用しないということです。ここには駆け込める高台や奥地はありません。」と 野田章子国連開発計画(UNDP)モルディブ常駐代表は話しました。

「モルディブ全土の学校に緊急避難計画は存在しますが、UNDPと日本政府のおかげでこれがモルディブで実施された初めての津波避難訓練でした。」とファティマス・アッザ モルディブ教育省局長は述べました。

UNDPモルディブ事務所は、国立災害管理センター、モルディブ赤新月社、モルディブ国防軍及び島議会との協力の下、国内5つのコミュニティーで学校を基点とした津波避難訓練を試みています。24日の訓練は「アジア太平洋地域の学校における津波準備強化パートナーシップ」という地域プロジェクトの一環で行われました。このプロジェクトは、アジア太平洋地域の18ヶ国において津波リスクに脆弱なコミュニティーにある学校の備えを強化することで、津波による子ども達への影響を減らすことを目的に実施されています。

モルディブでは、通常一つの島に学校が一校あります。そのため、学校を備えるということは島全体を備える事でもあります。島議会、現地警察、赤半月社ボランティア、病院スタッフ全員が、訓練の過程において積極的な役割を果たしました。人口2,800人の島で、島民全員が今日何が起こっていたか把握していたと言っても過言ではないでしょう。

10日間に及ぶ災害教育プログラムの閉会式典で、遠藤和巳駐モルディブ日本国特命全権大使は「防潮堤を建てることはもちろん重要ですが、大きな高波に備えるために私たちが共働することがより重要です。今年の11月には、津波啓発のメッセージを自分のコミュニティーにも広め、他国からの生徒達と交流すべく、モルディブの高校生6人と教員1人を招きます。」と述べました。

本地域防災プロジェクトは、バングラデシュ、カンボジア、フィジー、インドネシア、マレーシア、モルディブ、ミャンマー、パキスタン、パプアニューギニア、フィリピン、サモア、ソロモン諸島、スリランカ、タイ、東ティモール、トンガ、バヌアツ、ベトナムにおいて、津波の教育と避難訓練を実施しています。

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