UNDP危機対応局長に岡井朝子が就任

2018年8月24日

新UNDP危機対応局長の岡井朝子氏

(ニューヨーク) 8月22日、岡井朝子が国連開発計画(UNDP)総裁補 兼 危機対応局の局長として正式に着任しました。新局長としてUNDPの危機関連の活動全般を率いると同時に、危機の予防や対応、復旧にむけたUNDPのビジョンと優先事項を推進していきます。

アヒム・シュタイナーUNDP総裁は以下のように述べています。
持続可能な開発目標(SDGs)の達成を果たす上で、(国やコミュニティの)脆弱性や危機の発生は最も大きな障壁になります。UNDPはこれまでの経験に基づき、危機状況や脆弱な環境にある現場への支援を強化し、根本的な原因や開発の遅れに対処、また危機に強いコミュニティ作りを進める重要な立場にあります。これは国連の新方針に沿う形で、人道支援、開発支援、そして平和構築に向けた取り組みの連携を強化することにつながります。今、危機対応は非常に重要な局面を迎えており、岡井氏の着任を心より歓迎します。」

岡井新局長のポジションは国連事務次長補レベルになります。

岡井局長は今回の着任に際して抱負を述べました。
この重要な時期に危機対応局を率いる機会を頂き、大変光栄に存じております。脆弱性を軽減させ、開発が行き届いていない分野に継続的に取り組んでいくためには、脆弱な環境、あるいは縦割りで協働が難しい状況下でも、開発に携わる様々な組織がより積極的な関わりを持っていくことが求められています。UNDPやその他の様々な機関の才能あふれる頼もしい仲間と共に、支援を必要とする国々の危機予防や対応能力強化、そして強靭性の向上に向けて尽力してまいります。」

岡井局長は、現在、国連事務次長 兼 軍縮担当上級代表を務める中満泉氏の後任となります。シュタイナー総裁は、中満氏と、中満氏の離任後に代理を務めたBruno Lemarquisに対し謝意を表しました。

岡井局長は、日本の外務省や国連を含め、国際舞台で30年以上の経験があります。また、国連日本政府代表部公使参事官や第66会期国連総会議長室上席政策調整官としても活躍し、前職ではカナダ・バンクーバー総領事を務めました。