JCCCP参加者はパソナグループを訪れ、オフィス農業など先進的な取り組みを体験しました。

 

2018年4月16日東京 -  カリブ地域11カ国から20人を超える農業実務者が来日し、2週間にわたる研修を修了しました。この研修は、国連開発計画(UNDP) の日本・カリブ気候変動パートナーシップ(J-CCCP) が、日本の農業に関する知識や適用可能な技術のカリブ諸国への移転を主目的として開催しました。

この研修旅行を通して、参加者は有機農法や自然農法、パーマカルチャー、さらに垂直農法、太陽光利用型植物工場、人工光型植物工場などの施設栽培を含む、多様な農法や技術について学びました。また、膜技術やヒドロゲル技術など、先進的な技術に触れる機会もありました。気候変動に伴うと思われる干ばつの影響を受ける国々では、食料安全保障の実現に向け、常に変容し続ける環境に適応するための技術が必要とされています。

ドミニカから参加したテレサ・ロダさんは、パーマカルチャー・センター・ジャパン(PCCJ) 訪問後、「パーマカルチャーは、(2017年9月にドミニカに壊滅的被害をもたらした) ハリケーン・マリアに見舞われた私たちの作付け方式においても実施されるべき、理想的な農法です」と感想を述べました。

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メビオール(株)が行う、より安全で高品質の野菜を育てるための新時代の農業技術。
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パーマカルチャーについて学ぶJ-CCCP参加者。
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日本有機農業研究会と有機農業に関する知識と技術について意見交換。
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公益財団法人自然農法国際研究開発センターから様々な研究を基にした人々にとってよリ良い農法を学びました。
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(株)スプレッドの第一号工場「亀岡プラント」ではLEDライトの下、太陽、土、風、雨水などは一切使用せずに一日21,000株ものレタスを栽培しています。
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東京大学農学部の鴨下教授より日本の農業分野における適応策について学びました。
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持続可能で自給自足な農業体系について体験する参加者。
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千葉大学で太陽光技術を使った農業栽培について説明をうける参加者。

この研修旅行は主として南北協力の枠組みに入りますが、参加者がそれぞれの国で成果を上げている技法やツールを共有できたことで、南南の知識共有も行われたとも言えます。

UNDPバルバドスおよび東カリブ地域事務所の三上知佐常駐副代表は、この研修によってカリブ地域と日本にもたらされる機会について、「今回の研修旅行は、南北・南南協力を通じて知識ネットワークを強化するというJ-CCCPの任務を体現するものです。カリブ諸国からの参加者同士の情報共有に加えて、新たな農耕法や技術にも触れる機会になりました。さらに日本の団体にとっても技術移転の新たな経路と市場開拓というプラスの側面がありました」と喜びを表明しました。

研修旅行の締めくくりとして、UNDP駐日代表事務所が閉会式を主催し、日本の関係者や学生、研究者も招待されました。カリブ地域からの参加者からは、農業分野における気候変動への適応策として、様々な技法がどのように応用されているかについて事例発表が行われました。イベントの最後には 参加者一人一人に参加証明書が授与されました。

近藤哲生UNDP駐日代表は、日本政府によるJ-CCCPへの支援に対して感謝を述べるとともに、「参加者が日本で触れた知識や技術を本国に持ち帰り、これをさらに共有、応用する中で、今回の研修の効果はさらに持続することでしょう」と述べました。


日本・カリブ気候変動パートナーシップ(J-CCCP) について:J-CCCPは、カリブ8か国で実施されている地域イニシアティブです。J-CCCPの行動計画は、気候変動に関するパリ協定に基づき、地球温暖化を産業革命以前の水準との比較で摂氏2度未満に抑えるとともに、さらにこれを1.5度に近づけるための取り組みを推進するものとなっています。このプロジェクトは、日本政府からの資金供与を受け、国連開発計画(UNDP)が実施しています。

 

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