ボランティア国際年10周年に寄せて‐ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁

2011/12/05

ボランティア国際年10周年を記念する今年、私たちは、世界中のボランティアの活動と、そのボランティアたちによるコミュニティ開発や人々の健全な生活確保のための貢献に敬意を表します。

ボランティアは毎日、環境、平和、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成、それ以外の多くの分野で「変化」を生み出しています。

ボランティア活動が素晴らしい成果を生み出した事例は数えきれないほどあります。例えば、ネパールでは、5万人に近い女性の農村保健ボランティアが、国連児童基金(UNICEF)、国連人口基金(UNFPA)、米国国際開発庁(USAID)、ゲイツ財団の支援を受けながら、過去15年の間に子どもの死亡率を3分の2削減するのに貢献しました。

日本赤十字社のボランティアは、3月に発生した東日本大震災と津波被害への対応で、必要不可欠な役割を果たしました。国連ボランティアは、国連平和維持活動(PKO)でも重要な役割を担っており、コンゴ民主共和国、南スーダン、リベリアなどへのPKOミッションで文民スタッフの約3分の1を占めています。

国連ボランティアは、問題の最も近くにいる人が、最も問題解決に貢献できるという理念のもと活動をしています。本日、初めて発表される「世界ボランティア白書(The World Volunteerism Report)」は、開発分野ではボランティアや市民が活躍できる機会や場所がまだたくさん残っていると指摘しています。もし世界の70億人が人類共通の問題の解決を見出すために協働するならば、計り知れない変化を生み出せることでしょう。

南アフリカ・ダーバンで国際社会のメンバーが会して12 月に開催されている気候変動に関する協議および来年6月のブラジル、リオ・デ・ジャネイロで開催される「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」において、私は人々が市民社会活動への参加や個々人の行動を通じて、自らのコミュニティの持続可能な開発に向けた変化を生み出していくことを、今まで以上に奨励します。また、世界の指導者たちには引き続き、人々が自らの国やコミュニティ開発のために参加できる機会や場所を広げていくことも奨励します。

ボランティア国際年10周年の機に、より良い未来へ向けて、ボランティア活動はこれまでも、またこれからも世界をより良く変えて行くということを確認したいと思います。

※ボランティア国際年10周年に関する国連本部の文書(英語)はこちらからご覧いただけます。ヘレン・クラーク総裁のスピーチ、日本の西田恒夫国連大使の発言なども紹介されています。

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