貧困撲滅のための国際デーに寄せて(10月17日)-ヘレン・クラークUNDP総裁メッセージ

2014/10/17


毎年の「貧困撲滅のための国際デー」は、私たちにとって、貧困撲滅という目標の達成に向けた決意を新たにするだけではありません。今年の同国際デーに寄せる国連事務総長のメッセージにもあるとおり、誰も置き去りにしない世界の実現に向けた計画を立てる機会でもあります。

ミレニアム開発目標(MDGs)の前進を測るための基準年とされている1990年以来、数億人が極度の貧困から脱し、医療や教育へのアクセス改善を達成しました。全世界的に見ると、極度の貧困は対1990年で半減し、すべての子どもが初等教育に通えるようにするという目標は達成に近づき、乳幼児死亡率は大幅に削減され、23億人が新たに安全な飲料水を利用できるようになりました。

政府とそのパートナーによる協調的で的を絞った取り組みは、これらの成果に大きく貢献しました。とはいえ、MDGsの基本的なターゲットの達成は、多くの国と人々にとって、今も未完の仕事となっています。

「誰も置き去りにしないために、一緒に考え、決定し、行動しよう」という今年のテーマは、社会的な正義と公平が極度の貧困根絶に不可欠であることを認識するとともに、ジェンダーや民族、年齢、地理的条件など、進捗の程度に影響しかねない要因に私たちの関心を向けるものです。

例えば、極度の貧困の中で暮らす女性が妊娠関連の合併症によって死亡するリスクは、先進国で暮らす女性の約300倍となります。

サハラ以南アフリカの子どもは、先進地域の子どもに比べて、5歳を迎える前に死亡する確率が15倍以上も高くなっています。

開発途上国の農業労働者の約43%は女性です。しかし、土地の相続や所有、使用に関する法律その他の制約があるため、開発途上国の地主のうち、女性は20%未満にすぎません。

全世界で読み書きができない7億9600万人のうち、3分の2以上は女性であり、しかもその多くは農村部に暮らしています。

農村部の女児は、農村部の男児よりも学校に通えない可能性が高く、都市部の女児と比べると、学校に通えない可能性は2倍に上ります。

ポスト2015開発アジェンダは、ミレニアム開発目標(MDGs)を踏まえたものとなり、すべてのステークホルダーが極度の貧困をあらゆる側面から根絶するという目標に向け、グローバルな連帯を強化できる機会をもたらします。

私たちはさらに、地球の未来と、将来の世代がどこにおいても健康で充実した暮らしを送れる権利を守るため、一丸となって取り組むことも決意できるのです。

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