「国際女性の日」に寄せて―国連開発計画(UNDP)総裁ヘレン・クラーク

2015/03/08

今週、国連婦人の地位委員会は「北京宣言および行動計画」採択20周年の記念行事を行います。「北京宣言および行動計画」は今でも、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントの達成を目指す、世界で最も優れた青写真です。1995年の第4回世界女性会議で採択された、このビジョンに富むロードマップの再考は、女性と女児の権利と機会の確保に向けた世界の前進を祝うだけでなく、ジェンダーの平等を実現するという決意を新たにし、さらに強めるための機会でもあります。

北京行動計画の大きな成果の一つとして、女性の権利が人権であるという明確な認識が得られたことが挙げられます。1万7000人の参加者と3万人の活動家が集まり、ジェンダーの平等と女性のエンパワーメントに対する支持をはっきりと示した北京での歴史的会議以来、ジェンダーの平等が単なる人権ではなく、開発を前進させるうえでも欠かせないという認識が高まってきました。女性と女児が生活のあらゆる側面で、その権利と願いをすべて実現できなければ、開発の妨げにもなるからです。

それから20年後、私たちは北京行動計画で定められた12の重点関心分野で、前進と課題をともに見て取ることができます。初等教育の児童数では、ジェンダーの平等が達成されましたが、修了率と教育の質がすべての国で高くなっているわけではありません。世界の国会議員に占める女性の割合が1995年の約11%から約21%に上昇するなど、選挙によって公職に就く女性の数は増えていますが、まだ平等には程遠い状態です。女性の労働力参加は未だかつてない程高まっていますが、女性は国の貧富に関係なく、男性よりも賃金が低く、しかも無給の家事労働負担が不当に重いため、賃金労働や新たなスキルの習得、公的分野への参加など、価値のある活動に関わる時間を奪われています。また、女性を暴力から守る法律は整備されてきてはいるものの、性的暴力やジェンダーに基づく暴力は、あらゆる大陸のあらゆる国で起き続けており、戦争や紛争がある場合には、恐ろしい事件に発展することも多くなっています。

幸いなことに、北京会議の約束を新たにするだけでなく、気候変動対策や平和と安全の構築、危機に見舞われた国の復興への女性の参加を確保する必要性など、1995年には脚光を浴びていなかった問題に取り組もうとする心強い機運が生まれています。これらの問題は、開発成果を持続させるための強靭性を高めようとするパートナーの国々を支援する国連開発計画(UNDP)の取り組みにおいて、中心的な位置を占めています。UNDPは、ジェンダーの平等を促進し、自らの生活を決定づける開発プロセスで変化をもたらす媒介やリーダーとしての女性のエンパワーメントを図ることにより、より包摂的で持続可能、かつ強靭な世界を目指しています。

本日は「国際女性の日」です。今年は「女性をエンパワーし人類をエンパワーしようー想像してみよう!」 がテーマです。20年前の北京での約束を果たし、すべての女性と女児が、その潜在能力を発揮し、平等な権利と地位を享受できる世界を実現しようというこの呼びかけを、是非とも私と一緒に支持していただくようお願いします。

 

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