持続可能な開発目標(SDGs)の背景


持続可能な開発目標(SDGs)は2012年、リオデジャネイロで開催された国連持続可能な開発会議(リオ+20)で議論が始まりました。その目的は、私たちの世界が直面する喫緊の環境、政治、経済の課題に取り組む一連の普遍的目標を策定することにありました。

SDGsは、人間の尊厳を奪う貧困へのグローバルな取り組みとして2000年にスタートしたミレニアム開発目標(MDGs)の後継となる目標です。MDGsは、極度の貧困と飢餓への対策、致命的な病気予防、すべての子どもへの初等教育普及を始めとする開発優先課題に関し、普遍的な合意に基づく測定可能な目標を定めました。

所得貧困の削減、肝心な水と衛生へのアクセス提供、幼児死亡率の引き下げ、妊産婦の健康の大幅な改善など、いくつかの重要な分野で15年間にわたり、MDGsは前進の原動力となりました。また、無償の初等教育を求めるグローバルな運動も活発化させることで、各国に将来の世代への投資を働きかけました。最も重要なのは、MDGsがHIV/エイズのほか、マラリアや結核など、治療可能な病気への対策を大幅に前進させたことです。

 

MDGsの主な成果


· 10億人以上が極度の貧困を脱しました(1990年以来)。
· 子どもの死亡率は半分以下に減少しました(1990年以来)。
· 学校に通えない子どもの数は半分以下に減少しました(1990年以来)。
· HIV/エイズ感染件数は40%近く減少しました(2000年以来)。

MDGsの遺産と成果は、私たちが新たな目標に関する活動を開始するうえで、貴重な教訓と経験を提供しています。しかし、全世界の数百万人にとって、まだ仕事は終わっていません。私たちは飢餓に終止符を打ち、完全なジェンダーの平等を達成し、医療を改善し、すべての子どもを中等教育へと進学させるため、最後の仕上げをする必要があります。SDGsはまた、世界をより持続可能な道へ導くための緊急の呼びかけでもあります。

SDGsは、私たちが着手したことを終わらせ、今日の世界が直面するさらに喫緊のいくつかの課題に取り組むための力強い誓約です。17の目標はすべて、1つの目標の達成が他の目標の達成へと影響するという点で、相互接続性を備えています。気候変動の脅威への取り組みは、私たちの脆弱な天然資源をいかに管理するかに影響し、ジェンダーの平等の達成や健康の増進は、貧困根絶に寄与し、平和と包摂的な社会の醸成は、不平等を削減し、経済の繁栄を助けるからです。つまり、私たちが将来の世代のために暮らしを改善する最大のチャンスが訪れているのです。

SDGsと時を同じくして、2015年にはCOP21パリ気候会議で、もうひとつの歴史的な合意「パリ協定」が成立しました。2015年3月の第3回国連防災世界会議に日本で署名された「仙台防災枠組」とともに、これらの合意は、炭素排出量を削減し、気候変動と自然災害のリスクを管理し、危機後に復旧を越える発展を遂げるため、一連の共通の基準と達成可能なターゲットを定めています。

SDGsは、人類全員に影響する問題を対象としているという点で、比類ないものと言えます。恒久的に、あらゆる場所で貧困に終止符を打つという、私たちの国際的な約束も再確認しています。また、誰をも置き去りにしないという、大いなる目標も掲げています。そして、さらに重要なこととして、SDGsは、全人類にとってより持続可能かつ安全で、より豊かな地球を作り上げるという目標の実現に向け、私たち全員の取り組みを求めています。

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