UNDPで働くことで、地理的にも分野的にも、開発のプロとして視野を広げ、幅の広い経験を積み、将来に向けてご自身のキャリアの可能性を広げることができます。
UNDPについて
UNDPで働く
UNDPは日本人の方を対象にしたジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)を、日本国外務省国際機関人事センターを通じて採用しています。2022年度のJPO試験の事前登録が開始されています(締切は3月7日)。詳細はこちらをご覧ください。
ここでは、UNDPで働くことを考えていらっしゃる方に向けて、UNDPでの仕事の魅力や体験談をお伝えします。
幅広い経験を積める UNDPの特徴の一つは、そのカバーエリアの広さ。1万7,000人の職員が、中東の紛争国から太平洋の島国まで、世界およそ170の国と地域で日々、その国にあったオーダーメイドの取り組みを行い、国の発展と人々の生活の改善に寄与しています。
また、活動領域が多岐にわたり、持続可能な開発目標(SDGs)のすべてのゴールに関わっていることも特徴です。現在の活動の柱は以下の6つです。
- 貧困の根絶
- 国家の仕組みの整備
- 災害や紛争などへの危機対応力強化
- 環境保全
- クリーンエネルギーの普及
- ジェンダー平等
シュタイナーUNDP総裁は34の国連機関からなる「国連持続可能な開発グループ」の副議長を務め、国連全体の開発活動を率いています。
先進的な取り組みの数々
UNDPはシュタイナー総裁のもと、時代の流れに合わせた先進的なプロジェクトの数々を立ち上げ、意欲的に取り組んでいます。
今、経済界から注目を浴びている「SDGインパクト」は、SDGs達成に向けた資金の流れを拡大させるために、SDGs達成につながる投資のガイドラインや世界基準を策定し、それに適合した投資や事業を認証するという取り組みです。また、SDGsに資する投資機会・課題の国別分析や、様々なアクターをつなげ協働を促す場づくりも進めています。
2019年にApoliticalから「グローバル公共サービス・チーム最優秀賞」を受賞した「アクセラレーター・ラボ」は、様々な社会・環境課題の解決策を模索するため、UNDPが世界60か所 (対象国は78か国)に設置した「実験場」です。ラボでは、政府や企業、起業家、研究者、市民などと知恵を出し合い、新しい解決策(例えば、世界中にある海藻の有効活用法など)を考え、実験します。その結果を世界中のラボからなるネットワークで共有し、相互に学び合っています。
こうした先進的な取り組みには、最先端の技術を持っている企業や、それぞれの業界を動かしている各分野のリーダーなどが多数、協力してくださっています。様々な業界でトップを走るパートナーとの協業は刺激に満ちています。
実験的なプロジェクトに、志を同じくするパートナー団体とともに取り組み、世界の時代の流れを作っていけるのは、UNDPの仕事の醍醐味です。
働きやすさ
国連で働くということは、単なる仕事ではなく、使命です。そのため、UNDPは意欲を持った人材が長くバランスよく働き続けられるよう、2019年、新たな人事戦略を策定し、人事労務制度をさらに改善させています。
多くの女性が活躍しており、各国事務所の幹部職はジェンダーバランスを達成しています。また、すべての人に働きやすい職場を目指し、在宅勤務などの制度を活用して柔軟な働き方が可能です。産休・育休制度(男性の育休含む)も充実しており、仕事と家庭を両立しながらキャリアアップを図ることができます。
邦人職員の体験談
UNDPではおよそ80人の日本人職員が世界各国で、より良い世界を目指して日々仕事にまい進しています。うち、9人は上級レベル職員で、17人がJPOないし国連常駐調整官特別補佐官です。
それぞれの仕事やこれまでのキャリアは千差万別です。ここに様々な職員の声を集めましたので、ぜひご自身のキャリアを考える上で参考にしてください。