トンネルの先に光を探すように、私たち全員が一丸となって困難に立ち向かっていることを互いに示しています。市民が窓にハートを描いたり、医療従事者に拍手で応援したり、SNS上で歌を歌ったりすることで、互いを元気づけている様子が世界中の町や都市で見ることができます。Photo: Andrew Boydston/Shutterstock.com

 

新型コロナウイルス (COVID-19)の感染拡大は、世界に広がる恐怖と孤立主義を押しのけ、代わりに希望、結束、グローバルな共同体感覚に目を向ける好機となりえます。

今私たちは恐怖を感じる時を迎えていることに疑いの余地はありません。世界で約355万人が新型コロナウイルスに感染、また25万人近くが命を落としているのです。さらに何十億人もの人々が都市封鎖の中で暮らしているか、自主隔離を余儀なくされています。

しかし、このパンデミックとそれによって引き起こされた恐怖や不安というものは、ただ今回の危機だけで生まれた訳ではありません。何年もの間、私たちは「物事は悪化し、人々は互いに信頼を裏切り、私たちは地球を破壊している」という感覚が常に蔓延、積み重なった中で暮らしてきました。日々のニュースは、絶え間なく続くドラムビートの様にこの不安を更に増大させるばかりです。気候変動、戦争や紛争、孤立主義と貿易戦争。私たちが生きる世界は時折暗くて孤独に思えます。たくさんの前向きなニュース記事があっても、めったに目に止まることはありません。

世界の一体感

新型コロナウイルスは世界がこれまでに直面した中で最も悲惨な脅威の1つであることを疑う人はいないでしょう。それでも、混乱と不安の中で、希望と結束、一体感への希望とその兆候が以前にも増して感じられるのです。

私たちに希望を与えるのは、この世界的な一体性の精神です。私たちはみなこの世界に生きる隣人同士であり、危機を向かえている今、全ての国や人々が守られて初めてウイルスに打ち勝つことができるのです。

ありがたいことに、この責任感の共有により、私たちがここ最近経験しなかったような方法で世界が一体となっている例を至る所に見ることができます。

英国では、多くのボランティアが隣人を支援しようと名乗りを上げました。ニューヨーク・タイムズ誌によると、「政府が最近25万人の医療支援ボランティアを募集しところ、75万人以上の登録があった。あまりにも登録が多かったため、ボランティア応募者の受け入れを一時的に停止することを余儀なくされた。」と報じられました。

数十年に渡る紛争で保健関連のインフラと従来のメディアが疲弊しているソマリアでは、必要なスキルとツールを持っている地域の語り部達が、遠隔地にあるコミュニティを訪れ、対新型コロナウイルスで最も効果的な対策方法について教えています。このイニシアチブは、UNDPソマリアアクセラレーター・ラボとオーストラリアのクイーンズランド大学の専門家およびデジタル・ストーリーテラーの間の協同プロジェクトとして実施されています。

また、国連青年特使のジャヤトマ・ウィクラマナヤケ氏によると、シリアからペルー、南スーダンの若者などが、誤情報に対する取り組みや、コミュニティの意識の向上、高齢者の支援を手助けしています。

このような取り組みは急速に広がっています。トンネルの先に光を探すように、私たち全員が一丸となって困難に立ち向かっていることを互いに示しています。市民が窓にハートを描いたり、医療従事者に拍手で応援したり、SNS上で歌ったりすることで、互いを元気づけている様子が世界中の町や都市で見ることができます。

希望に向かって

世界が前向きなメッセージを発信していることは明らかです。もちろん、私たちが直面している現実を無視しているわけではありません。このことはアントニオ・グテーレス国連事務総長によって世界中の指導者と共有され、世界的な結束と協力の必要性が強調されています。

グレーテス事務総長の呼びかけによって、長い間望まれてきた民間企業とのパートナーシップが、突然実を結び始めています。国連開発計画(UNDP)は最近、メディア会社のVarietyと組んで、世界的な広告キャンペーンを行っています。また、創造力と技術革新を活用してSDGsを加速し、若い世代に希望の火を灯すグローバル・イニシアチブであるHeart17とも新しいパートナーシップを組んでいます。このイニシアチブでは参加企業であるH&MグループやSpotifyを含むファッションやポップカルチャーの主要企業が、各自のメディアスペースを使って、 パンデミックの中での健康と安全に関するメッセージを発信しています。

新型コロナウイルスが過ぎ去った後に、私たちは多くの教訓を得ることになるでしょう。UNDPのアクセラレーター・ラボでは新型コロナウイルス後の世界の動向について予測評価しました。主な要点としては、新型コロナウイルスが社会全体や様々なセクターで一種のリセットがなされる、ということです。遠隔での仕事や勉強から、サプライチェーン管理、医療システム、中小企業のサポート、国境を越えた、もしくは通りの向こう側へのメンタルヘルスサポートまで、新型コロナウイルスは私たちが地球上に住む一つの種としてどのように生きていくかについて見直すことを余儀なくさせたのです。

私たちは苦痛に耐え続けながらも、希望と結束を語るストーリーに心の安らぎを見つけ、また新型コロナウイルス後の世界のために生まれつつある前向きで励みになる教訓に価値を見出し、思いを巡らすべきです。

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