希望のヤギ~リプタコ・グルマとリジリエンスのお話~

希望のヤギ~リプタコ・グルマとリジリエンスのお話~

2022年3月25日

UNDPは、紛争やテロ攻撃の影響により国内避難民が急増しているリプタコ・グルマ地域(マリ・ニジェール・ブルキナファソ)における人々の体験を綴った「希望のヤギ~リプタコ・グルマとリジリエンスのお話~」を発表しました。

物語に登場するベレム家の人々は武装集団により襲撃されて国内避難民になりました。リプタコ・グルマ地域ではベレム家のように紛争や暴力事件、テロ攻撃の影響を受けて国内避難民になるケースが増えています。

また、国内避難民の避難先の地域コミュニティでも家畜の窃盗被害が多発するなどの問題が起きています。コミュニティの中には家畜を育てることで生計を立てている人々も多く、家畜の窃盗が住民の家計に甚大な影響を与えています。

この現状を解決するため、コミュニティ内で解決策が議論され、国内避難民の家畜用の柵を作るための木材と金網が地方自治体とNGOの協力により提供されました。それだけでなく、コミュニティの人々が交代で警備を行うことが決まるなど、国内避難民と現地住民の連携が強化されています。

UNDPは2021年4月~2022年3月にかけて日本政府による資金提供をうけ、ブルキナファソ、マリ、ニジェールの国境地域で「平和の定着のための国境貿易」プロジェクトを実施しています。このプロジェクトを通して、国境貿易の拡大を通じた経済統合の深化、国境コミュニティ間の相互理解の醸成、食糧安全保障の強化、生計の改善、特に女性や若者の収入機会の拡大を通じた平和構築や社会的結束の強化に貢献してきました。

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