人間開発報告書1999 「グローバリゼーションと人間開発」

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人間開発報告書1999 「グローバリゼーションと人間開発」

1999年10月30日

今年の報告書では、次のような行動計画書を提案している。すなわち、より公平性を高めるためのグローバルガバナンスへ向けた改革、集団的行動や交渉へ向けた新たな地域的取り組み、グローバル市場における機会をとらえ、それをより人々の前進に向け公平に活用するために各国・各地域の政策等である。

人間開発指数(HDI)についての174カ国の順位に加え、今年の報告書は、79カ国について1975年から1997年の人間開発の動向を示す表を新たに掲載している。この表は、全体としては、各国とも人間開発において目に見える前進があったが、その進歩の速度と広がりは一様ではないことを明らかにしている。

本書にはまた、いくつかの特別寄稿が寄せられている。ノーベル賞受賞者のアマーティア・センは、開発段階の評価に人間の顔を持ち込んだ人間開発指数の功績について述べている。ポール・ストリーテン教授は、人間開発計画書の10年を俯瞰している。また、メディアの巨人テッド・ターナーは、我々の時代の新しいグローバルな課題に立ち向かうための国連とのパートナーシップを呼びかけている。