人間開発報告書2001 「新技術と人間開発」

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人間開発報告書2001 「新技術と人間開発」

2001年7月10日

UNDPは本日、2001年版の人間開発報告書(Human Development Report)を発表した。遺伝子組替え技術を始めとするバイオテクノロジーと情報通信技術が、世界の貧困削減に大きく貢献するとした上で革新的技術を人間開発のための新たな施策に取り入れるべきだと提言している。

人間開発という概念は、1990年にUNDPが初めてその人間開発報告書の中で打ち出したものであり、国の開発の度合いを測定する尺度として、1人当たりのGDP、平均寿命、就学率、識字率を基本要素として、これらを独自の数式に基づいて、人間開発指数として指数化したことに特徴がある。 今年の人間開発指数の順位は統計の対象となった162か国の内、ノルウェーが1位、オーストラリアが2位、以下カナダ、スウェーデン、ベルギー、米国、アイスランド、オランダと続き、日本は昨年同様9位にランクされている。

このほか、今年の報告書では、技術の創造および利用の達成度を指数化した「技術達成指数」(Technology Achievement Index: TAI )を新たに導入しており、対象となった72か国の国民のインターネット利用率が高く、理系高等教育を受けた国民の割合が高いフィンランドが一位にランクされ、米国、スウェーデン、日本、韓国と続く。

ジェンダー(性差)平等と専門的、政治的、経済的意思決定への参加を評価する「ジェンダー・エンパワーメント測定」では、日本は昨年の41位から(162か国中)31位まで上昇したが、男女間の公平さを示す「ジェンダー開発指数」では、昨年の9位から後退して11位にランクされている。

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