人間開発報告書2002 「ガバナンスと人間開発」

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人間開発報告書2002 「ガバナンスと人間開発」

2002年7月24日

国連開発計画の委託を受けて作成された『人間開発報告書2002』は、政治が人間開発を達成するために果たす役割について、時宜を得た刺激的な分析をしています。同報告書は、人間開発の大きな課題である政治的自由の重要性に光をあて、いかに民主的制度が公平な社会造りと経済成長促進に役立つのかを探っています。

1980年代と90年代に世界が経験した民主化の波を経て、民主化への改革の第2段階では、民主主義を深めることが必要であると本報告書は説いています。つまり、国内政策と国際ルールに、人々の意見がより多く反映されることによって、民主主義を深めることが必要であると本報告書は説いています。また、本書は地域レベルおよび地球規模レベルでの市民社会組織の参加や、ますます大きくなる国際的NGOのネットワークが及ぼす影響力についても考察しています。その他、治安部門(security sector)の文民統制という課題に一章を割き、テロの脅威との闘いが、場合によっては、人権や民主主義を犠牲にすることもあり得ると警鐘を鳴らしています。

2000年に開催されたミレニアム・サミットで世界のリーダー達が2015年までに貧困半減させることを柱とする「ミレニアム開発目標(MDGs)」を定めてから2年が経ちます。今年の『人間開発報告書』は173か国を人間開発の度合いによってランク付けしただけでなく、ミレニアム開発目標に向けての各国の取り組みと現状についても紹介しています。

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