人間開発報告書2004「この多様な世界で文化の自由を」
人間開発報告書2004「この多様な世界で文化の自由を」
2004年7月15日
『人間開発報告書2004』は、宗教、民族、言語の異なる文化的集団に対する差別を防ぐには、各国が多様な文化を推進する政策をとる必要があると論じている。文化的な自由を抑圧ではなく、拡大することこそが、われわれの住む社会の、そして異なる社会と社会の間の、安定や民主主義、そして人間開発を促進させることのできる唯一の持続可能な方法である。
<本書の特徴>
- ノーベル賞受賞者アマルティア・センによる人間開発と文化的自由の重要な結びつきに関する分析を特別掲載。
- 文化的少数者の集団が直面する「生活様式の排除」とは何か、また、政治的、経済的、社会的排除(参加の排除)とは何かを考察。
- 最新の多文化アプローチを、権力分担、宗教国家と政教分離国家、言語政策、法多元法主義、積極的優遇措置(アファーマティブ・アクション)にふれながら紹介。
- 文化支配の強制的な動きの出現と民主主義への挑戦を分析。
- 文化の多様性やグローバリゼーションに対する政策が必要な伝統知識、文化財取引、移民政策を含む重要分野について検証。
- シリン・エバディ、ジョン・ヒューム、ハミッド・カルザイ、ネルソン・マンデラ、オーレ・ヘンリック・マッガの各氏の特別寄稿を掲載。
毎年発行の『人間開発報告書』は創刊から15年を迎え、今年もまた、人々が満足のいく創造的な生活を営めるようになることを目指し、最も緊急に取り組むべき、古くて新しい課題への議論の場を提供している。
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