国連ボランティア計画(UNV)

国連ボランティア計画(UNV)アフガニスタンでUNDPの選挙支援プログラムに国連ボランティアとして参加した平川敦子さんPHOTO:UNV

平和と持続可能な開発のためのボランティアリズム
国連ボランティア計画(UNV)はボランティアリズムを通じて世界の平和と開発に貢献する国連機関です。ボランティアリズムは人々が開発課題に取り組む強力な手段の一つで、開発のペースや性質を変える力を持っています。 ボランティアリズムは、信頼、結束、助け合いの精神を育むこと、人々に社会参加の機会を創出することによって、地域社会とボランティア個人に恩恵をもたらすものです。

UNVは(1)ボランティア活動の認知向上のための啓発活動、(2)ボランティアリズムを開発計画に統合するためのパートナーとの連携、(3)経験豊富な国連ボランティアを含むより多様なボランティアの動員を通じて平和と開発に貢献します。 UNVはボランティアリズムを普遍的かつ包摂的なものとしてとらえ、ボランティアリズムの持つ多様性、自由意志(free will)、責務(committment)、参画(engagement)、団結(solidarity)といった価値を推進しています。 

UNVの沿革
UNVは、国連開発計画(UNDP)の下部組織として1970年の国連総会決議によって創設されました。UNVは、活動を開始した1971年から、開発途上国における開発支援や紛争地域での緊急支援、その後の平和構築活動などに貢献する意志のある市民を世界中から募り、各国政府や国連機関、NGOなどの要請に応じて国連ボランティアを現地に派遣してきました。1976年には、開発における若者の役割を推進するという任務が付与され、2001年には、ボランティアリズムの世界的な推進を担う中心機関として任命され、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成のための戦略的資源としてのボランティアリズムの潜在能力を開花させるための技術的支援を提供するという任務が与えられ現在に至っています。 UNVの本部はドイツのボンにあります。ニューヨークと東京に駐在事務所がある他、各国のUNDP現地事務所内にフィールド・ユニットを、国連平和維持ミッションにサポート・ユニットを配置しています。

国連ボランティアのプロフィール
国連ボランティアの平均年齢は38歳、約5~10年の専門分野における実務経験を持つエキスパートです。約7割の国連ボランティアは、自国以外の国で任務に就き、その半数以上は途上国の出身者です。2012年には、150か国以上から約6800人が国連ボランティアとして動員され、120か国以上に派遣されています。 2,088人の国連ボランティアがUNDPで活動しました。自国で活動するナショナル・ボランティアもいます。国連ボランティアの61%は男性、39%が女性です。 

活動分野国連ボランティアは、保健・医療、農村開発といった開発分野における活動から、紛争や自然災害等に対応する為の緊急人道支援、また効果的な開発協力の基盤となる平和構築や選挙支援・民主主義の推進、人権擁護などの活動、自動車整備、航空管制、通信などの後方支援分野に至るまで、100種類以上の職種にわたる活動を行なっています。29%の国連ボランティアは、貧困削減をはじめとしたミレニアム開発目標(MDGs)に関係する分野で任務についています。またUNVは、長く民主的ガバナンスの支援を行っており、25%の国連ボランティアが地方分権化や地方行政の強化、選挙、人権問題、公共政策改革、汚職防止等の任務に関わっています。そして、44%の国連ボランティアが、危機予防・復興の分野で活動しています。その他にも国連ボランティアは、エネルギー・環境の分野でも活躍しています。

活動地域国連ボランティアは、120か国以上で活動しています。内訳は、サブサハラ・アフリカが57%、アラブ諸国、アジア・太平洋諸国、ラテンアメリカとカリブ諸国がそれぞれ13%、ヨーロッパ・CIS諸国が4%となっています。

日本とUNV
日本人初の国連ボランティアが1971年に派遣されて以来、900名以上の日本人国連ボランティアがさまざまな活動に従事してきました。特に平和構築や人道支援の分野でのニーズの高まりを背景に、毎年80名を越える日本人国連ボランティアが世界各国で任務を遂行しています。2012年度のデータによると、日本人国連ボランティアの平均年齢は30歳前半ですが、20代後半から70代までと、さまざまな年代の人々が活躍しています。

平和構築人材育成事業平和構築の現場で活躍できる日本人及びアジアの文民専門家を養成することを目的として、外務省が2007年より開始した人材育成事業です。UNVは、この事業に設立以来協力しており、参加研修員を国連ボランティアとして、世界各国の平和構築の現場に派遣しています。派遣国は南スーダンを含む32か国に及び、これまでPKOを含む12以上の国連機関の現地事務所に、98名(内74名が日本人)が派遣されました。

国連ユース・ボランティア・パイロット事業2012年に発表された国連事務総長の5か年行動計画に基づいてUNVが準備を進めている「国連ユース・ボランティア・プログラム」の一部として日本政府からの財政支援を受けて2013年から実施されています。2013年は、9月より日本国内の6大学(関西学院大学、明治学院大学、上智大学、明治大学、東洋大学、立教大学)から選出された大学生12名を国連ユース・ボランティアとして12か国に約5か月間派遣します。

青年海外協力隊(JOCV)とUNVUNVは、同じ国際ボランティア派遣組織として、日本の青年海外協力隊(JOCV)事務所と積極的な協力関係を進めており、国際協力機構(JICA)の財政支援を受け、JOCV経験者を国連ボランィアとして派遣してきました。2012年までに、300名以上のJOCV経験者が延べ70か国に派遣されています。

国連ボランティアへの応募
国連ボランティアの応募は、登録制となっています。参加をご希望の方は下記の応募資格、待遇等をご確認のうえ、UNV本部ウェブサイトのロスター登録画面より、必要事項を記入し、送信してください。登録内容を、UNV本部が審査し、適格者は、UNV候補者登録簿(ロスター)に登録されます。現地から派遣要請が出された段階でその要請にマッチする候補者をロスターより数名選出し、UNV本部より、候補者本人に、確認の連絡をします。最終的には、受け入れ先との電話インタビューによる選考を経て派遣が決定されます。尚、ロスター登録は、年間を通して受け付けていますが、登録された方全てに要請が必ず来る保障はございませんのであらかじめご了承ください。

詳しくは:こちら

国連ボランティア計画(UNV)並びに国連ボランティアに関する詳しい情報は以下をご覧ください:
UNV東京ホームページ  
UNV東京Facebookページ 
UNV本部ホームページ
UNV本部Facebookページ

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