ロカ兄弟UNDP親善大使


国際的な人気を博すスペインのシェフ兄弟、ジョアン・ロカ、ジョセップ・ロカ、ジョルディ・ロカの3氏は2016年1月18日、国連開発計画(UNDP)親善大使に任命され、持続可能な開発目標基金(SDG-F)と密接な協力を行うことになりました。ロカ兄弟は、2030年までに飢餓、失業、不平等、気候変動が解決された未来を実現するため、世界のリーダーによる合意のもとに新たにスタートした「持続可能な開発目標(SDGs)」への支持を募る役割を果たします。

兄弟姉妹としては唯一、合同でUNDP親善大使として任命され、SDGsを初めて実際に担当することになったロカ兄弟は、その発言力と専門性を活かして、食料の安定確保と栄養価の高い食料へのアクセス強化を訴えてゆきます。また、環境を保護し、雇用を創出するため、食品産業や農業の実践改善に関する助言も行います。

ジョセップ・ロカ氏は「私たちは、あらゆる人が健康的な食料にアクセスできる未来というビジョンを進めていくため、UNDPや持続可能な開発目標基金(SDG-F)と協働できることを光栄に思います。新たに発足した持続可能な開発目標の役割は明らかです。環境面で持続可能、社会面で公正、かつ経済面で包摂的な食物連鎖を確保しなければ、豊かさは作り出せないからです」と語っています。

スペインのジローナで、「レストラン・マガジン」誌から2度にわたり「世界のベストレストラン」に選ばれた定評あるレストラン「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」のオーナーを務めるロカ兄弟は、地元で環境に優しい方法で食料を栽培、生産し、伝統的な食材と調理法を用い、誰もが健康的な栄養素を摂取できるようにすることの重要性を強調していることで知られています。ロカ兄弟は親善大使として、持続可能な開発を推進するための栄養の改善と食料の安定確保に加え、食料の選択、または選択肢の不在が、健康や環境に及ぼす影響も訴えていきます。

テゲグネワーク・ゲトゥーUNDP副総裁は「ロカ兄弟は、持続可能な開発のための2030アジェンダの発足後に任命された初のUNDP親善大使として、飢餓、失業、不平等、気候変動の解消に向けた私たちの活動を紹介していくことになります。ロカ兄弟はそのビジョン、創造力、専門性で、貧困に終止符を打ち、地球を守るという私たちの長年にわたる使命の遂行を支援してくれることでしょう」と語りました。

食料は持続可能な開発のための2030アジェンダの中心的要素
グローバルな重要問題に対する認識を高めることに加え、ロカ兄弟は手ごろな調理と保存を通じて食品廃棄物を減らし、地産地消を支援し、環境に対する損害を最小限に抑えるための持続可能な手法に関する助言をすることで、食料の生産、配給、消費の実践改善も主張していきます。

パロマ・ドゥランSDG-F総裁は「持続可能性の問題に関する取り組みは、偉大なシェフや料理界のリーダーと必ずしも直接に結びつくものではありませんが、ロカ兄弟は、食料の安定確保という分野で重要な推進役となることでしょう。また、持続可能な開発目標(SDGs)の推進に向けた私たちの取り組みを支援したり、食料を通じてイノベーションや経済成長を促進したりすることにも貢献できるでしょう」と語っています。

ロカ兄弟の社会、環境問題への取り組み
スペインの丘陵の名高いキッチンにこもることなく、食料の安定確保や栄養に関連する重大問題に対する意識の向上に努めるロカ兄弟は、地元の持続可能な食料品の利用を推進するうえで、不可欠な役割を果たすことになるでしょう。

ジョアン・ロカ氏は「私たちは、世界が食料、健康、環境の問題を重視することが絶対に必要だと信じています。食料の安定確保と栄養価の高い食料へのアクセスは、気候変動や農業生産、労働など、他の重要な分野と関わり合っています。食料の安定確保には、単に収穫や収量を拡大するだけでなく、コミュニティが地域の作物や伝統料理をいかにして守るかに関し、新たな知見を得るチャンスを提供するという意味もあります。そしてこれらがすべて、他の分野に影響するのです。私たちシェフは、新世代のパートナーと協力して自分たちのメッセージを伝え、より幅広いコミュニティの役に立てる知識を提供することができます。食料をより安定的に確保し、栄養不良に取り組むという意味で考えれば、それは私たちの責任でもあるのです」と述べています。

国連との協力開始の一環として、ロカ3兄弟は、農村社会の生産性向上を支援するための諸問題に対する理解を深める活動に携わります。特に多くの開発途上国の農村部では、地域経済の成長を支え、大部分の雇用機会を提供するだけでなく、空腹を満たすうえで最も大きな責任を担うという点でも、零細農家が不可欠な役割を果たしています。ロカ兄弟は、零細農家を対話に巻き込み、地域の食材活用をはじめとする革新的な実践が、収穫を後押しし、生活を改善できることを示そうとしています。

ロカ兄弟は、持続可能性を向上させ、無駄を減らし、農家や零細企業にとっての市場環境を改善するとともに、新たな雇用を生み出し、ジェンダーの平等を推進し、技能訓練を提供するための取り組みの一環として、アフリカでの試験的プロジェクトを皮切りに、持続可能な開発目標基金(SDG-F)による訓練センターのネットワーク確立を支援することになっています。

持続可能な開発目標基金について
持続可能な開発目標基金(SDG-F)は、総合的かつ多面的な共同プログラムを通じて持続可能な開発活動を支援するため、UNDPが2014年、国連を代表し、スペイン政府からの当初出資を得て創設した開発協力メカニズムです。基金は国連の専門機関や各国のカウンターパートとの連携で、すでに21か国でプログラムを実施しています。活動状況はツイッター@SDGFundでフォローできます。

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