【伊藤忠/クルック】「プレオーガニックコットン(POC)プログラム」でインド農家を支援

 Photo: ITOCHU

伊藤忠商事株式会社/株式会社クルック
「プレオーガニックコットン(POC)プログラム」でインドの綿農家のオーガニック栽培への移行を支援 (2012年8月参加)

伊藤忠商事と、持続可能な原料を使った食事や衣料の提供により持続可能なライフスタイルを提案しているクルック(kurkku) は、オーガニック(有機)栽培されながら認証を受けていないコットンを、通常のコットンよりも高い価格で買い取ることにより、インドの農家が伝統的栽培からオーガニックコットン栽培へと移行することを支援する「プレオーガニックコットン(POC)プログラム」を2008年より実施しています。これによって、インドの農家の収入を増加させ、農民の健康状態と環境を改善しています。

コットン栽培は、インドにおける耕地面積の5%を占めるにすぎませんが、農薬の使用量は全体の50%以上となっています。それが農家の経済的な負担となるだけでなく、農民の皮膚や呼吸器への深刻な健康被害の原因にもなっています。

合成農薬や化学肥料を使わずに栽培されるオーガニックコットンは、通常のコットンより30%程度高い値段で取り引きされます。オーガニックコットンへの移行は、長期的には経済面・健康面でのメリットがあるにも関わらず、オーガニックコットン認証を受けるためには、農家は費用がかかるオーガニック栽培を3年間続ける必要がある一方、この間の収穫は通常のコットンと同じ低価格で売らなければいけません。また、この間、農家の収穫高は、害虫被害などにより20%から30%も減少してしまいます。こうした損失に加え、認証プロセスにも追加的な費用がかかり、多くの農家にとっては、経済的負担が大きいため、オーガニック栽培への移行が順調に進んでいないのが現状です。

この状況を改善するために、伊藤忠商事は、インドの企業と協力してオーガニックコットン栽培への移行に関心 のある農家を特定し、そうした農家に対し、オーガニックコットンの種子と研修の機会を提供しています。また、(オーガニック栽培されながら3年未満のため認証を受けていない)「プレオーガニックコットン」を、通常のコットンよりも高い価格で買い取ることを農家に保証しています。さらに、認証を受けるまでの移行期間には認証プロセスにかかる費用を補助し、その手続きを支援しています。認証を得た後には、農家は約12%の収入の増加を得ることができます。

伊藤忠商事とクルックは、POCに参加する農家を拡大し、2012年から2015年までに、6000軒の農家のオーガニックコットンへの移行を支援する計画です。さらに、3万エーカー(1万2141ヘクタール)の農地で有害な農薬が使用されなくなり、農民の健康が改善される見込みです。

2012年までにPOCの取り組みによって、伊藤忠商事はプレオーガニックコットンの売上を3倍以上に拡大しました。また、クルックの売上高は 2007年度と比較して30%増となっています。両社は現在、日本の60のアパレルブランドにオーガニックコットンを販売していますが、2015年まで に、5000トンのプレオーガニックコットンを生産し、アパレルブランドの数を250にまで拡大させる計画です。

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【ニュース】

2013
年10月21
伊藤忠商事の小野博也 CSR・地球環境室長が、東京で開催された「Business Call to Actionフォーラム2013東京」のパネルディスカッションに参加し、同社の「プレオーガニックコットン(POC)プログラム」の取り組みを紹介しました

2012
年9月25
伊藤忠商事の大室良磨 繊維原料課長が、ニューヨークで開催されたBCtAの年次会合(BCtA Annual Event 2012)の「Inclusive Business: Lessons From the Frontier」に参加し、同社のキルギス、ケニア、カンボジアでの取り組みを紹介しました

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