持続可能な開発目標(SDGs)採択までの道のり

2015/08/21


21世紀の国際社会の目標として貧困削減などを目指す「ミレニアム開発目標(MDGs)」が今年達成期限を迎えるにあたり、2015年8月2日、MDGsに代わる今後の目標として国連加盟国は「持続可能な開発目標(SDGs)」の最終文書に合意しました。貧困や環境など17の目標と169項目の具体的な達成基準が盛り込まれております。

途上国の開発課題が中心だったMDGsに比べて、SDGsは持続可能なエネルギーの利用拡大、海洋資源の保護、気候変動対策など先進国が自国での取り組みを求められる目標も多く盛り込まれています。SDGsは9月の国連総会で正式に採択され、2016年から2030年の新たな国際目標となる予定です。

持続可能な開発目標(SDGs) の17分野

目標1:あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
End poverty in all its forms everywhere

目標2:飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
End hunger, achieve food security and improved nutrition and promote sustainable agriculture

目標3:あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
Ensure healthy lives and promote well-being for all at all ages

目標4:すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
Ensure inclusive and equitable quality education and promote lifelong learning opportunities for all

目標5:ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
Achieve gender equality and empower all women and girls

目標6:すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
Ensure availability and sustainable management of water and sanitation for all

目標7:すべての人に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
Ensure access to affordable, reliable, sustainable and modern energy for all

目標8:すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する
Promote sustained, inclusive and sustainable economic growth, full and productive employment and decent work for all

目標9:強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る
Build resilient infrastructure, promote inclusive and sustainable industrialization and foster innovation

目標10:国内および国家間の格差を是正する
Reduce inequality within and among countries

目標11:都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする
Make cities and human settlements inclusive, safe, resilient and sustainable

目標12:持続可能な消費と生産のパターンを確保する
Ensure sustainable consumption and production patterns

目標13:気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
Take urgent action to combat climate change and its impacts

目標14:海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
Conserve and sustainably use the oceans, seas and marine resources for sustainable development

目標15:陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
Protect, restore and promote sustainable use of terrestrial ecosystems, sustainably manage forests, combat desertification, and halt and reverse land degradation and halt biodiversity loss

目標16:持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
Promote peaceful and inclusive societies for sustainable development, provide access to justice for all and build effective, accountable and inclusive institutions at all levels

目標17:持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化するStrengthen the means of implementation and revitalize the global partnership for sustainable development

SDGsの策定に向けて、MDGsの教訓、新たな課題などを踏まえて協議が行われてきました。SDGsの概念が提唱されるようになったのは2011年のはじめ「地球の持続可能性に関するハイレベル・パネル(GSP)」の会合からで、環境、開発、社会の3側面を網羅することが合意されました。その後、アジェンダの策定に向けて2012年1月に国連事務総長の委任で「ポスト2015開発アジェンダに関する国連システム・タスクチーム」が発足し、同年7月には「ポスト2015開発アジェンダに関する事務総長有識者ハイレベル・パネル」が設置されました。2012年6月の「リオ+20(国連持続可能な開発会議)」では、SDGsづくりのプロセスが決まり、30か国からなる小規模グループ(G-30)がSDGの討議を行うことで一致しました。

リオ+20により設立された「持続可能な開発目標に関する政府間協議プロセス、オープン・ワーキング・グループ」は2014年7月までに13回開催され、2014年7月には、経済的、社会的、環境的側面に取り組む一連の目標案を総会に提出しました。この案は貧困と飢餓の終焉、健康と教育の改善、都市の持続可能性向上、気候変動対策、海洋と森林の保護など、幅広い持続可能な開発課題や先進国を含む地球全体で取り組むべき課題ををカバーしています。17の目標と169項目の達成基準がこの時点で作成され、潘基文(パン・ギムン)事務総長は、同年12月に統合報告書を発表しました。2015年7月には、「第3回開発資金国際会議」が開催され、新たな目標を前に協力して開発資金を調達することに合意する「アディスアベバ行動目標」も採択されました。

国連開発計画(UNDP)はこれまで国連開発グループ(UNDG)の他の国連機関と協働して脆弱なグループや女性、若者など多様な人たちと共にグローバルな対話を促進し、MDGs後の「ポスト2015開発アジェンダ」策定プロセスに多くの人が参加できるよう活動してきました。その中には人々の意見をアジェンダ策定に反映させることを目指し全世界の約720万人がネットや紙で参加した調査「MY World」やアジェンダ策定に向けて世界各国で行われた協議の結果をまとめた報告書『100万人の声:私たちが望む未来』なども含まれます。

また潘基文 国連事務総長は、国連創設70周年となる今年2015年、これまでのそしてこれからの取り組みに光を当てるため、「2015:グローバルな行動のとき」キャンペーンをスタートさせました。MDGsの達成年を迎える今年、ポストMDGsとして来年から2030年までの15年間が対象になっているSDGsは各国首脳が出席し、9月25日から27日まで開催される国連サミットで採択される予定です。

UNDP駐日代表事務所広報ユニット 安部由紀子、本田圭

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