8月30日― 国連開発計画(UNDP)と一般社団法人 Japan Innovation Network (JIN)共催で「SHIPオープンフォーラム:SDGs達成に向けたビジネス機会 ~アジアからの革新、創造、変革〜」を開催し、100人以上の参加者で盛会となりました。

現在、世界中で様々な社会・経済・環境問題などが深刻化しています。アジアにおいても経済発展とは裏腹に自然災害の増加や人々の健康に関わる多くの課題を抱えています。開会挨拶で、近藤哲生UNDP駐日代表は、地球・地域規模課題は顕在化しており、これらに取り組む方向性を示した「持続可能な開発目標(SDGs)」を行動指標として、それぞれが責任を持ち取り組まねばならない、と警鐘を鳴らしました。そしてこれからの行動に変革・変化をもたらすヒントを今回のイベントを通じて得られることを期待していると述べました。

UNDP駐日代表の近藤哲生より開会あいさつ
会場の様子

講演1:
「なぜSDGsはビジネス機会か?」
西口 尚宏氏 | 一般社団法人Japan Innovation Network 専務理事

西口尚宏JIN専務理事からは、ビジネスイノベーションの本質、そしてSDGsがもたらすビジネス機会について講演が行われました。SDGsはゴール、ターゲット、指標の三段構造になっており、測定可能な目標であることが特徴です。現在、SDGsは国際社会の共通言語になりつつあり、日本でも関心が高まっていますが、多くの企業ではSDGsの本質への理解が足りないのが現状です。こういった状況に対して、西口氏は、「SDGsは単なるコミュニケーションツールではなく、真剣なコミットメントである」という前回のSHIP Forumに登壇した国連SDGsアクションキャンペーンのグローバルディレクター、ミッチェル・トゥーミーの発言を引用し参加者にメッセージを送りました。


講演2:
「未来を形づくるパートナーシップ
~アジア太平洋地域開発における革新的ソリューションの拡大~」
ハオリアン・シュウ | 国連開発計画(UNDP)アジア太平洋局長

講演資料ダウンロード(画像をクリック)

次に、UNDPアジア太平洋局長のハオリアン・シュウが、アジア太平洋地域でのイノベーションの取り組みを事例と共に発表しました。シュウ局長は現代の大きな潮流として「新たな世界秩序、急激な都市化、気候変動、格差拡大、そして第4次産業革命」の5つを挙げ、特に、急激な都市化と技術革新の重要性について指摘。また、同局が支援する革新的ソリューションの事例を紹介しました。例えば、バングラデシュでは携帯を使ったデジタル公共サービス、そしてインドではオンラインでのワクチン管理システムがあります。さらに日本企業との連携事案として、富士通株式会社および東北大学と行なっている災害統計データベース構築、そしてJETROとのASEAN Smart Cities Networkに向けた取り組みを好事例として挙げると共に、アジアの市町村が抱える課題と民間企業のソリューションを繋げる「マッチングプラットフォーム」も紹介しました。最後に、SHIPを含め、産学官民など多方面にわたる連携の強化が重要になると強調しました。


講演3:
「アジアの小規模農家の強靭性を高める農業リスクファイナンスの可能性」
福渡 潔氏 | SOMPOリスケアマネジメント株式会社 リスクマネジメント事業本部 部長

講演資料ダウンロード(画像をクリック)

最後に、SDGs達成に資するビジネスの事例について、SOMPOリスケアマネジメント株式会社から福渡潔氏が登壇し、アジアの小規模農家の強靭性を高める農業リスクファイナンスの可能性について講演が行われました。SOMPOホールディングスグループは、長期的視点で商業目的と開発目的を同時に達成できるビジネスを促進するビジネス行動要請(BCtA)という取り組みに参加しています。ダボス会議で有名な世界経済フォーラム(WEF)が発表した「グローバルリスク報告書2018」によると、気候変動の緩和や適応への失敗、異常気象や自然災害など、環境に関するリスクが、多大な悪影響を及ぼすグローバルリスクとして認識されています。降雨量などの指数が一定の閾値を下回ると保険金が支払える天候インデックス保険は、農業従事者の被災時の緊急復旧費用の対策として活用できるというメリットがあると福渡氏。農業保険を用いて小規模農家が災害に備え、生計を安定させることで、貧困への負のスパイラルに陥らない経済開発効果が期待できると説明しました。


フォーラムの最後には、西口氏の司会でディスカッションと質疑応答が行われました。シュウ局長は、企業活動や投資がSDGsに沿って行われることや、社会へのインパクトをしっかりとビジネスに組み込むことが重要であると発言。福渡氏は、通常、開発途上国の保険マーケットは、富裕層が最初の対象となるところ、同取り組みは、貧困層を対象とする新しいアプローチであり、ミャンマーなどの農村を訪れ、現地の人々と話しながら得た現場の実態は、貴重な知見となったと振り返りました。

SHIP Open Forum - 30Aug2018
当日の会場の様子(画像の両端にある矢印をクリックすると画像がスライドします。)

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