新型コロナウイルス:リアルタイムで健康に関する情報を世界中の数十億人に届けるWHO、UNICEF、UNDP、WhatsAppの新しい取組

2020年3月23日

Photo: Basak Kabadayi/Shutterstock.com

WhatsAppを使い、世界中の人々に健康に関するアドバイス、情報源を提供することで、誤った情報の拡散を防ぎ、正しい健康に関する情報を届けるWhatsApp新型コロナウイルス情報ハブを立ち上げました。

この情報ハブをフォローするにはWhatsAppアプリで「+41 79 893 18 92」で「hi」と送信してください。Webページからなら1タップで送信可能です。

尚、情報ハブの配信は現時点では英語のみとなります。


ニューヨーク
WhatsAppは3月18日、新型コロナウイルスの世界的流行と闘うための、2つのイニシアチブを立ち上げました。一つは、国連開発計画(UNDP)、世界保健機関(WHO)、国連児童基金(UNICEF)との連携による、WhatsAppコロナウイルス情報ハブの立ち上げです。もうひとつが、WhatsAppによる国際ファクトチェックネットワーク(Poynter Institute's International Fact-Checking Network, IFCN)への百万ドルの寄付です。

WhatsApp新型コロナウイルス情報ハブは、WhatsAppをコミュニケーションの手段として活用している医療保健関係者、教育関係者、コミュニティー指導者、非営利組織、地方政府、ローカルビジネス等にシンプル且つすぐに適用可能な健康に関するガイダンスを提供します。さらに、この情報ハブは、健康に関するアドバイス、情報源を提供することで、誤った情報の拡散を防ぎ、正しい健康に関する情報を人々に届けます。

この情報ハブによって提供されるガイダンスは、WhatsAppの機能を使うことにより、小規模な団体でも活用することが可能です。UNDPはこの情報ハブと各地の人々で活動する人々をつなげる取組を行っています。これに加えて、WhatsAppはWHOやUNICEFと連携し、メッセージ機能を利用した世界中の人々が直接活用可能なホットラインを提供しています。このホットラインは、WhatsApp新型コロナウイルス情報ハブの中に設置され、信頼できる情報を提供しています。

アヒム・シュタイナーUNDP総裁は、「新型コロナウイルスの蔓延を食い止めるための国際社会の取組において、ウイルスに関する最新の正確な情報を提供することは最も重要な活動の一つです」と述べています。「WhatsAppのような企業との連携により、WHOが提供する重要な情報をリアルタイムで各地の医療関係者や何十億人もの世界中のユーザーに、より効果的に拡散することが可能になります」。

これまでWhatsAppは、シンガポール、イスラエル、南アフリカ、ブラジル、インドネシアなど各国の保健省とNGOに、新型コロナウイルスに関する情報を、テキストメッセージを使って届けてきました。こうした取組は引き続き継続され、情報ハブには最新の情報が常に更新されます。

WhatsAppのIFCNに対する百万ドルの補助金は、IFCNが、少なくとも45か国、100のローカル団体が加盟する#コロナウイルスファクトアライアンス(#CoronaVirusFacts Alliance)と連携して行う、新型コロナウイルスに関する情報の検証に対して支援します。昨年WhatsAppは、情報検証に取り組む数々の団体が、クラウドソーシングや、WhatsAppやSMSを通じて拡散されているデマを報告できるようにするために、WhatsAppを直接活用できるようにしました。今回の補助金はWhatsAppビジネスAPIを含む、WhatsAppビジネスにおける高度な機能を活用するためのトレーニングのために活用されます。IFCNによって承認された情報検証を行う団体を強化することにより、地域のコミュニティーが有害なデマに対して備えることができます。

WhatsAppのウィル・キャスカートCEOは「WhatsAppのユーザーは、この危機的状況において、普段よりも多くWhatsAppを活用しています。友達や愛する人につながるため、医師が患者につながるため、または教師が生徒につながるために。私たちは、こうした状況のために人々をつなげるためのシンプルなリソースを提供したいのです」と述べています。「私たちはまた、国際ファクトチェックネットワークとの連携により、WhatsAppを活用して情報検証に取り組む団体の成長を支援し、流通しているデマが誤りであるということを証明することにより人々の命を救う活動の支援ができることを嬉しく思っています。私たちはまた、世界各国の保健関係機関と直接連携し、WhatsAppを使って最新の情報を人々に届けています」。

IFCNのダイレクター、ベイバース・オルセクは「WhatsAppによる時宜を得た寄付は、新型コロナウイルスファクトアライアンスによる情報検証を支援し、より多くの人々に正しい情報を届けることを可能にします。そして結果的には、WHOが『インフォデミック』と呼んでいる、誤った情報の蔓延の中で、人々が誤った情報を排除し、正しい情報にアクセスすることを助けることになります」と述べています。「IFCNはまた、WhatsAppを使った健康に関する虚偽の情報が異なるフォーマットを使ってどのように広がるのかを解明し、こうしたメッセージアプリで流通する虚偽の情報を検知するための、情報検証ツール開発に取組むことを楽しみにしています」。