新型コロナウイルス感染症はまたたく間に世界に広がり、600万人以上の感染が確認され、37万人以上が命を落としています(2020年6月2日現在)。アフリカ大陸東部、いわゆる「アフリカの角」に位置するジブチでも、人口98万人中、既におよそ4千人が感染しており、多くの人が感染しても十分な医療や社会的サービスが受けられない状況にあります。UNDPはジブチ政府とともに、最も弱い立場に置かれている難民、高齢者、女性、子ども、障がい者、小規模・個人事業主などを新型コロナウイルスから守る活動を行っています。皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いします。
ジブチは、面積が四国の1.3倍、人口も100万人を切る小国です。「世界で最も暑い国」の一つと形容されることが多く、盛夏には最高気温が42度にまで上ります。
近年、ジブチは急速かつ、安定した経済成長を遂げてきました。しかし、新型コロナウイルスの猛威により、経済成長は停滞し、ジブチが苦労して実現した成果は後退しています。感染拡大と都市封鎖により、ジブチ政府の予算の多くは医療に使われ、他の重要な分野への予算は激減しました。経済においては、国内の仕事の70% 以上を占める小規模ビジネスに悪影響を及ぼしています。このウイルスの被害による経済危機は、最も貧しい人々をさらなる貧困に追いやり、社会を混乱させるでしょう。
新型コロナウイルスの被害を抑え、より確実に経済回復するために、ジブチ共和国は国家連帯協定を採択しました。この協定は、医療面での対処だけでなく、誰も置き去りにせず、復興するための社会経済回復と成長を促進します。協定は、移民や難民を含む市民のための社会的セーフティネットを提供し、中小企業および個人事業主をサポートする少額補助金や緊急経済支援策でビジネスの継続を保障します。また、男女格差をなくし、最も脆弱な人々を支援することにも力を入れています。
この募金キャンペーンについて:
このキャンペーンは、人々の繋がりを強め、誰も置き去りにしない社会をつくることを目的としたUNDPとジブチ政府の共同プロジェクト「ライジング・ジブチ」への資金調達を目的としています。多くの国で見られるように、難民、高齢者、女性、子ども、障がい者などの特定のグループは社会から取り残され、必要不可欠な支援をほとんど受けることができないかもしれません。キャンペーンは、資金だけでなく、国内および国際社会の注目を集め、ジブチの人々の連帯を促進します。
UNDPとジブチ政府の取り組み::
このキャンペーンを通じて集められた資金は、「ライジング・ジブチ」プロジェクトで、以下の用途で使用されます:
- 30,000の低所得世帯に、少額補助金を提供
- 小規模事業主15,000 人に給付金を提供し、地域経済を再活性化
- 20,000人の個人事業主に、事業継続のための生産設備と資材を配布
- 100の草の根NGOへ、コミュニティ支援のための小規模補助金提供
ご寄付でできること:
- 100 ドルの寄付で 1 人に対し2週間分の食料と水を配布
- 300 ドルの寄付で 1 つのマイクロビジネスに対し必要な安全キットの配付、1ヵ月間の事業継続支援