UNDPとアフリカ・フォーラムによる「アフリカの平和と安定に向けた新たなアプローチ(NAPSA)」イニシアチブ

2020年11月24日

アフリカ・フォーラム事務局長のジョン・テシャ教授

国連開発計画(UNDP)は2020年10月1日(木曜日)に、アフリカ元首脳によるフォーラム(アフリカ・フォーラム)とのパートナーシップを記念するオンライン署名式を開催しました。丸山則夫駐南アフリカ共和国特命全権大使は日本政府を代表し、本パートナーシップに対する支援を約束しました。このパートナーシップに基づくプロジェクトは、アフリカの平和と安定、グッド・ガバナンスを目指す対話に向けた新たなアプローチを促進するものです。署名式の議長も務めたアヨデレ・オドゥソラUNDP常駐代表は「このプロジェクトは第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の主要アジェンダであった平和と安定の推進に加えて、UNDPが推進する社会的連帯にも貢献する」と述べました。

UNDP常駐代表のアヨデレ・オドゥソラ博士

アフリカ・フォーラムには現在、計35人の元首脳が加わっています。また、元首脳以外のアフリカ指導者も4人います。フォーラムは本質的に、アフリカ連合(AU)とアフリカ連合開発庁-アフリカ開発のための新パートナーシップ計画調整庁(AUDA-NEPAD)の幅広い目的の実現を国内、小地域、地域レベルで支援することを目的に設置されました。丸山大使は「実施に移すべきイニシアチブの主要分野の概要を示す」よう求めることにより、日本大使館がNAPSAイニシアチブを支援してゆくことをパートナーに印象づけました。大使はさらに「こうした取り組みがプロジェクトの実りある成果につながることを確信している」と付け加えたうえで、大使館に進捗状況をしっかりと把握するよう要請しました。

丸山則夫駐南アフリカ共和国特命全権大使

今回のプロジェクトでは、効果的なガバナンスや社会的連帯の促進に関係する南アフリカの政府部局と幅広く連携しつつ、南部アフリカ開発共同体(SADC)をはじめ、平和と安定を目指す地域機関との協力を図るというねらいもあります。さらに、民間セクターや学界、研究機関との間でも、平和とグッド・ガバナンスの分野に関するパートナーシップ構築を図ります。


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United Nations, Rhulani Lehloka: 0663071827 / rhulani.lehloka@undp.org