ニューヨーク／シンガポール、2020年4月14日 − 国連開発計画（UNDP）と「Hackster.io」は世界の開発途上国における新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を支援することを目的とした技術コンテスト「新型コロナウイルス(COVID-19) 検出＆保護チャレンジ(COVID-19 Detect and Protect Challenge)」を共同で立ち上げました。Hackster.ioはアヴィネット社の子会社で、世界最大のオンライン・オープンソース・ハードウェア・コミュニティです。両機関はこの企画をとおして開発途上国におけるパンデミック対策として使えるオープンソースの技術開発を目指します。

ハードウェアおよびソフトウェアの開発者、製品設計者、科学者、ハッカー、メーカー、技術開発者、発明者に対して、開発途上国における新型コロナウイルスに対する取り組みを低コストでサポートするための革新的なアイデアを募ります。上位10位以内に選出されると、賞金や認証が授与される他、アヴィネット社からビジネスコンサルテーションやエンジニアリング、設計、製造へのアクセスが提供され、受賞アイデアが市場投入されるまでの時間を短縮できるようサポートを受けられます。

UNDP総裁アヒム・シュタイナーは次のように述べています。「コロナウイルス 検出＆保護チャレンジは、開発途上国がパンデミックと戦うため即時に使用できる革新的なソリューションを見出すことを目的としています。例えば、3D印刷で生産される新しい保護具から、大規模感染を未然に検出できるソフトウェアに至るまで、あらゆるソリューションのアイデアを募ります。

UNDPが持つ世界的なネットワークと多様なパートナーのリソースを有効活用し、優秀なクリエイターと協力して選ばれたソリューションを広め、パンデミックによって最も打撃を受けた人々を支援します。」

シンガポールにあるUNDP技術・革新・持続可能な開発のためのグローバルセンター（UNDP Global Centre for Technology, Innovation and Sustainable Development: UNDP）は、リソース不足が原因で新型コロナウイルスによって甚大な影響を受ける恐れのある国々や地域のニーズに応えるため、UNDPの各国・地域事務所やテクノロジー関連のパートナー企業と協力しています。またUNDPは各国政府と協力し、イノベーションを促進し活用するための規制、調達手続き、および政策の確保を支援します。

アヴィネット社CEOのビル・アメリオ氏は、「このコンテストをとおして、「Hackster.io」のコミュニティやUNDP、弊社の技術パートナー企業が協力し、人命を救う為の革新的なソリューションを世界で最も脆弱な地域に提供します。

アヴィネットがUNDPと共に地域のテクノロジーエコシステムを活性化し、世界中で新型コロナウイルスの検出とウイルスからの保護に役立つオープンソース・ソリューションを開発し、製品化、実装できることを光栄に思います。このコンテストは、真にグローバルなコラボレーションであり、長期的かつ効果的な相乗効果があるでしょう。」と強調しました。

このグローバルチャレンジは「グローバルハック」などのイニシアチブを土台として幅広いテック・コミュニティを活性化し、新型コロナウイルスに対する喫緊のソリューションを見出すことを目的とします。

「COVID-19 検出＆保護チャレンジ」の応募期間は2020年夏まで。応募方法や詳細は以下のリンクからご確認ください。
https://www.covid19detectprotect.org

本コンテスト協力企業：
Hackster, Amazon AWS, NXP, Arduino, Nordic Semi, Microsoft, Edge Impulse, The Things Network, Arm, Google, Soracom, SG Innovate, Adafruit, Balena

本コンテストに関するお問い合わせ先：
registry.sg@undp.org

本件に関するメディア関係者からのお問い合わせ先：
UNDP New York: Sangita Khadka, sangita.khadka@undp.org; +1 212 906 5043
Avnet: Jeanne Forbis; jeanne.forbis@avnet.com; 480-643-7499
Brodeur Partners, for Avnet: Alex Jafarzadeh; ajafarzadeh@brodeur.com; 617-587-2846