南スーダン警察特別保護隊長は、大ピボール行政区で5年間誘拐された後、両親と再会した2人の子どもの事件簿をジョングレイ州政府に提出しました。このイベントは、ジョングレイ州ボルの知事室で行われました

 

国連開発計画(UNDP)は日本政府の支援を受けて、南スーダン東部、上ナイル地方に位置する行政区である大ピボール行政区の政治指導者たちを対象にした研修を行い、子どもの拉致被害の撲滅や生産活動および交易の活性化を通じて平和的共存を促進する新たな実績を積み上げました。

「何者かがエチオピアのジエ族の子どもたちを拉致して、売買取引目的で私の村に連れてきました。私たちは犯人を逮捕し、家族と再会できるように子どもたちを政府に引き渡しました。合意の通り、私たちは子どもたちの拉致被害を阻止するために懸命に取り組みます。」と語ったのは、カチッポ・コミュニティのチャラ・エマ氏です。

大ピボール行政区(GPAA)の地方自治体の指導者たちを対象に、変革型リーダーシップとコンフリクト・マネジメントに関する5日間に亘る短期集中型の能力構築支援を行いました。この研修には大ピボール行政区長官、副長官、顧問、大臣、国会議員、第三者委員会の委員や郡政委員など35名の政府高官が参加。研修後、GPAA政府はジョングレイ州政府との州間対話を実現し、両州政府間の早期警報・対応メカニズムを強化しました。

ジョングレイ州とGPAAの関係強化によって、2021年5月から11月の間に、さまざまなコミュニティで拉致された74人の子どもたちの身元が判明し、子どもたちは家族との再会を果たしました。

 

GPAAのピボールで開催された政治・地域指導者会合の開会式で発言する南スーダン元情報副大臣のババ・メダン・コニイ氏

 

GPAAの政治指導者を対象にしたこの研修では、変革型リーダーシップの原則のほかに、民政や力に依らない紛争解決に焦点が当てられました。また、コンフリクト分析、マッピング、コンフリクト・マネジメントにおける州指導者たちの役割、調停および対話の促進、ジェンダー主流化、指導者間の信頼の再構築なども取り上げられました。この研修は、牛の略奪や若者・子どもの拉致といったコミュニティ紛争の要因に対処する指導者たちを支援するために実施されました。

「GPAAを率いる現在の指導者の大半が軍人であり、行政学を学んでいません。今回のワークショップで私たちが学んだことは、自分たちの指導スタイルが軍事本位であること、そして軍事本位であることがコミュニティ間の社会的結束に有益に働くよりも損害を与えるものだということです。」と、大ピボール行政区ポチャッラ郡政委員のオジュル・オモット氏は語りました。

近年、GPAAでは大ピボール行政区、大ジョングレイ州、大カポエタ地域に住むムルレ族、アヌアク族、カチッポ族、ジエ族、タパサ族、ヌエル族、ディンカ族、ロトゥコ族のコミュニティ間やコミュニティ内において、牛の略奪や土地紛争、子どもの拉致、高速道路での奇襲、天然資源の分配問題といった重層的な紛争が絶えません。特にGPAAはガバナンスが弱く、コミュニティに安全を提供できなかったことから、武装した若者による暴力が続き、彼らを処罰することもできていませんでした。さらに、紛争解決メカニズムが十分に調整されていなかったため、報復殺人や逆襲が繰り返されました。その結果、数千世帯が避難を余儀なくされ、生活基盤を失い、コミュニティ間の平和的交流が途絶えたことで、GPAAとその周辺コミュニティは脆弱になり人道支援のニーズが拡大しました。

今回の能力構築研修では、こうしたギャップの一部を埋め、紛争解決や各コミュニティの回復およびレジリエンス(強靭性)強化に向けた生産的なツールを指導者たちに提供することを目指しました。

「この研修を通じて、交渉や対話の実践的なスキルを身につけることができました。こうしたスキルは大ピボール行政区やその地域の拉致被害者の子どもたちを連れ戻すとともに、拉致被害を撲滅するという私たちのミッションに役立ちます。」と、大ピボール行政区副長官のジョセフ・アブラ氏は語りました。

ボマの女性指導者であるマーサ・ロム氏は、複数のコミュニティで実現した現在のおだやかな状況について感謝を述べました。「紛争の最中には毎日のように若者の死が報じられます。しかしこの半年の間、女性たちは襲撃や殺害、レイプを恐れずに森に行って薪を集め、水を汲み、農業をすることができています。この平和的共存は私たちに希望を与えてくれています。そして、この状況が続くことを願っています。」

2021年9月14日~17日、GPAA政府はUNDPと国連南スーダン派遣団の支援を受けて、政治指導者たちを対象にした政治・地域指導者の会合を開催しました。この会合はGPAAの政治指導者たちに対話のプラットフォームを提供し、ピボール地域のコミュニティやその周辺コミュニティ間での和解や癒しを促進することが目的でした。

「大ピボール行政区は資源が非常に豊かですが、ムルレ族、ヌエル族、ディンカ族などの民族間の危機や紛争のために、これらの資源を手にすることができません。ピボールの資源から私たちが利益を得るには平和が必要です。私たちはこの課題に焦点を当て、どのような議論であっても取り組む姿勢をはっきりと示す必要があります。この会議での合意事項を実行しましょう。大ピボール行政区の政治指導者の方々には、この会合中に出された提言に従い、それらを実行に移していただくようお願いします。」と、元国家情報副大臣のババ・メダン・コニイ氏は政治・地域指導者会合で述べました。

このリトリートを開催したGPAA行政区長官は、GPAAで横行している子どもの拉致といった地域的な問題の解決が進んでいることを強調するとともに、さらなる行動を求めました。

「私たちが得る知識がどんなに些細なものであっても、適切に活用しなければなりません。この地域リーダー研修で得たコンフリクト・マネジメント・スキルを活用して、私たちはGPAA全土で暴力を引き起こしている紛争要因を解決する必要があります。私たちには政治・地域リーダーたちが一堂に会し、GPAAと近隣のコミュニティにおける紛争の要因を減らし、緩和し、解決するためのメカニズムの確立が必要なのです。」と、大ピボール行政区長官のロコリ・アメエ・ブレン氏は語りました。

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