UNDP、西アフリカのエボラ対策へのコミュニティの関与拡大を呼びかけ

2014/10/13

リベリア・モンロビア(リベリア)でのエボラ啓発活動。PHOTO: ケイト・ウィンガード


【10月13日、シエラレオネ・フリータウン】

フリータウンを訪れていた国連開発計画の幹部は、訪問を終えるにあたり、シエラレオネ、ギニア、リベリアでのエボラ出血熱対策には、現地の団体が重要な役割を担っていると言及しました。

マグディ・マルティネス・ソリマン国連事務次長補兼国連開発計画(UNDP)政策・プログラム支援局長は「フリータウンで、この恐ろしい病気に対し、強い自立精神の下で闘おうとする人々の姿を目の当たりにしました。危機を乗り越えるために、この取り組みを早急に支援し、大幅に拡大する必要があります。コミュニティは対策に深く関わっています。私たちはコミュニティや国家当局と積極的に協力し、対策強化に努めるだけでなく、生存者の社会復帰のほか、生活の復旧や再建、さらにはその改善にも取り組んでいます。私たちはこの危機を終焉させられるだろう」と語りました。

UNDP代表団は10月11日、フリータウンの過密な貧困地区マベラのコミュニティ・リーダーらを訪ね、UNDP支援を受けて地域で教育とアウトリーチ活動を主導するボランティア200人と話し合いました。

このコミュニティ活動は、すでに50万人に裨益していますが、UNDPはその一環として、NGO「ワン・ファミリー・ピープル」と協力し、全国45か所の障害者センターを支援しています。ここでは、さまざまな障害を抱える女性と男性が自主的に、点字のリーフレットを制作したり、視覚障害者に歌でメッセージを伝えたり、偏見・差別と闘ったりしています。UNDPは、オートバイタクシーの運転手「オカダ・ライダー」1000人とも協力し、乗客にエボラ対策用衛生キットを配ったり、感染予防の方法を説明したりしています。

こうしたコミュニティを巻き込んだプログラムに加え、UNDPはシエラレオネで、検問所や検疫所、スクリーニング拠点で、人権の尊重や、食料と水へのアクセスをはじめとする物理的ニーズに配慮した標準的な作業規定を実施するために治安部隊とともに活動しています。

UNDP代表団はシエラレオネ訪問中、フリータウン郊外のラッカにあるエボラ治療センターを訪れました。また、コロマ大統領をはじめとする政府高官や、国家安全保障局の幹部ほか、全国的なエボラ対策の調整担当者、さらにはポール・ファーマー地域密着型医療担当事務総長特別顧問を含む国際的な関係者とも会談しています。

エボラ危機により、シエラレオネでは、食料その他の物品の生産と取り引きが混乱し、企業は閉鎖され、数千人の女性と男性が医療を受けられなくなっています。最も大きな影響を受けているのは、農業や鉱業、建設、サービスといった部門です。

フリータウンでは、ほとんどすべてのバーやレストラン、ナイトクラブが閉鎖されるなど、エボラ蔓延の影響が目に見える形で現れています。これによって、国内最大のビール工場が生産の縮小を余儀なくされ、サプライチェーンで2万4000人が職を失いました。UNDPの観測では、この数は、エボラ危機で膨れ上がることが予測される失業者のごく一部にすぎません。

現在、リベリア滞在中のUNDPチームは、10月14日にはダカールを訪れ、アブドゥラエ・マール・ディエエUNDPアフリカ局長ほか、国連機関の地域責任者と会談する予定です。ディエエ局長は別の代表団を率いて、国連エボラ緊急対応ミッション(UNMEER)が新設されたガーナのアクラを訪れています。

ジェイ局長は10月10日、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の議長も務めるガーナのジョン・ドラマニ・マハマ大統領と会談し、西アフリカのエボラ危機に対する国連の支援について話し合いました。マハマ大統領は、最も影響が大きい国々で緊急対応を拡大する必要性を強調しました。

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