アラブ地域で協働する日本と国連開発計画 (UNDP)

2019年3月1日

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今日のアラブ諸国は、紛争や難民、気候変動による飢餓など、前例のない困難な課題に直面しています。これらの課題に対して日本とUNDPは連携して解決に取り組んでおり、この度、2015年から2018年の間に実施されたパートナーシップによる活動成果をまとめた報告書を発刊しました。

14カ国で実施した60におよぶ事業の成果を、アラブ地域の発展に向けて特に重要な役割をもつ5つの切り口 ー「暴力的過激主義の防止」「安定化」「人道-開発-平和をつなぐネクサスと人間の安全保障」「若者の雇用と参画」「民間セクターとの連携」ーで紹介しています。

日本とUNDPの協働は、困難な状況の中にも、アラブ地域の可能性を追求しています。例えば、本書で紹介する雇用創出と強靭性の向上を目指したトヨタイラク社との戦略的な連携事業では、シリア難民とイラク国内避難民を対象に職業訓練や実務研修を実施、これまでに1000人以上の参加者が(うち27%が女性)、6カ月以上の常勤職を得ています。

アラブ諸国の安定は、アジアやアフリカなど他地域の発展にもつながることが期待されます。世界におけるアラブ地域の発展の可能性を模索するパートナーして、UNDPは日本との連携をさらに深めてまいります。

報告書「アラブ地域における日本とUNDP: 開発のパートナー(2015-2018年)」をダウンロード